タイヤを上手に使っていただくために

危険防止のために

空気充填

  • 【危険】● 破裂の危険を避けるため、タイヤを安全囲いの中に入れる等、安全措置を講じた上、空気を充填してください。
  • 【警告】● 自動車用タイヤの組立て時のビードシーティング圧は、300kPa(3.0kgf/cm2)とし、これを超える圧は注入しないでください。ビードシーティングとは、タイヤ組立て時にタイヤの両側のビードがリムのビードシート部に周上均等にのった状態(ハンプ付リムは、ビードがハンプを越えた状態)をいいます。
    注)ロックリング式の場合は、50kPa(0.5kgf/cm2)となります。
  • ● ビードシーティング圧以内の空気を注入し、タイヤの両側のビードがリムのシート部に周上均等にのっていることを確認した後、使用空気圧に充填または、調整してください。(均等にのっていない場合は一旦空気を抜き、タイヤをリムから外してタイヤ、リム等に異常が無い事を確認し、ビードおよびリムに潤滑剤を再度塗布する)

タイヤの傷

  • 【危険】● コードに達している外傷・ゴム割れのあるタイヤは、使用しないでください。タイヤの損傷発生につながるおそれがあります。修理が可能か否かについてはタイヤ販売店等にご相談ください。

安全維持・性能維持のために

タイヤ選択時の注意

  • ● 自動車製作者が指定した標準タイヤまたはオプションタイヤの使用を基本とし、その他のタイヤを選定される時はタイヤ販売店等にご相談ください。
  • ● 全車輪とも、同一のサイズ、種類、構造、タイプ※のタイヤを使用して下さい。なお、自動車製作者が軸別にサイズの異なるタイヤを指定した場合は、その指示に従って下さい。但し、自動車製作者またはタイヤ製作者による個別の指示がある場合はその指示に従って下さい。※タイプとは夏用タイヤ、冬用タイヤ等を意味します。
  • 【警告】● サイズ、種類、構造、タイプの異なるタイヤを同一車軸に使用すると、タイヤ性能が異なるため車の安定性を損ない、事故等につながるおそれがあるので混用しないでください。
  • ● チューブ、フラップは、タイヤサイズと同一サイズ表示のあるもので、バルブは車両およびホイールに適合するものを使用ください。
  • ● 新品のチューブタイプのタイヤには、新品のチューブ、フラップを使用してください。
  • ● ホイールの選定はタイヤ販売店等に相談し、タイヤサイズおよび車両に適合したホイールを使用ください。また、チューブレスタイヤには必ずチューブレス用ホイールを使用ください。

異物・傷の点検

  • ● ホイールには、亀裂、変形等の損傷や著しい腐食がないことを確認ください。
  • ● タイヤに、亀裂がないかまたは釘、金属片、ガラス等が刺さっていたり、溝に石その他異物を噛み込んでいないか確認してください。異物を発見した時は、タイヤ販売店等にご相談の上、取り除いてください。

ならし走行

  • ● 新品タイヤ装着時にはタイヤがなれるまで、平均作業速度の約70%以下で、約50時間又は、200km以上のならし走行を行なってください。

タイヤ・ホイール装着時の注意

  • ● チューブレスタイヤは、ビード周辺の傷などで空気もれを起こすことがありますので、リム組み時には、必ず当社推奨の潤滑剤を塗布ください。
  • ● タイヤ内の異物や水分によりタイヤの機能を損なう場合があります。リム組み前にタイヤ内を点検し、異物や水分を取り除いてください。
  • ● コンプレッサー内の水分もタイヤ内に入る場合がありますので、定期的にドレイン抜きをしてください。
  • 【警告】● 空気を充填後、バルブキャップを取りつける前に、バルブコアからの空気漏れ、リム部やタイヤとリムのかん合部(ビード部周辺)、バルブまわりからの空気もれがないことを確認した後、必ずバルブキャップを装着し、しっかり締め付けてください。
  • ● 複輪タイヤ使用の場合、外径差が大きいと早期損傷や偏摩耗により安全性、経済性が損なわれます。
  • ● 複輪タイヤ使用の場合、外径差が下表の許容範囲内であることを確認してください。許容差内の外径差がある場合は、小さい方を内側に装着してください。
複輪タイヤ使用時の外径差許容範囲
タイヤ幅
最大許容外径差
バイアス ラジアル
8.25以下
8mm 6mm
9.00〜14.00
12mm 8mm
16.00〜18.00
22mm 15mm
21.00以上
24mm 19mm
  • ● ホイールを外した時には、ホイールボルト、ナット、ホイールディスク等に折損、亀裂、変形等がないことを確認ください。
  • ● ホイールナットの緩み、脱落や、ホイールボルトの折損、変形等の異常が無いことを確認してください。
  • ● ホイールナットはトルクレンチを使用し、規定トルクで締め付けるようにしてください。インパクトレンチで締め付ける場合は、締め付け時間、圧縮空気等に留意し、締め過ぎないよう十分注意を払い、最後にトルクレンチ等により規定トルクで、締め付けてください。
  • ● ホイールを車体に取付け、一定期間走行後、ホイールナットを規定トルクで増締めしてください。

空気圧に関する注意

  • 【警告】● エアコンプレッサーの調節弁は、タイヤ破裂の危険があるので、タイヤの使用空気圧に応じ、下表により正しく調整ください。
エアコンプレッサー調節弁の最高調整空気圧
タイヤの使用空気圧区分 調節弁の最高調整空気圧
400kPa(4.0kgf/cm2)まで 500kPa(5.0kgf/cm2)
400kPa(4.0kgf/cm2)超 ~ 600kPa(6.0kgf/cm2)まで 700kPa(7.0kgf/cm2)
600kPa(6.0kgf/cm2)超 ~ 900kPa(9.0kgf/cm2)まで 1,000kPa(10.0kgf/cm2)
900kPa(9.0kgf/cm2)超 ~ 1,200kPa(12.0kgf/cm2)未満 1,300kPa(13.0kgf/cm2)
スクロール
  • 【警告】● タイヤの空気圧は、走行前の冷えている時に、エアゲージにより定期的(最低1ヶ月に1度)に点検し、自動車製作者またはタイヤ製作者の指定空気圧を下回ることがないように調整してください。空気圧に過不足があると、タイヤが損傷したり、事故等につながるおそれがあります。
  • ● 走行時及び走行後は熱によって空気圧が高くなりますが、決して抜かないでください。
  • ● タイヤの性能を十分に発揮するためには、適正空気圧で使用することが大切です。不適正な空気圧で使用しますと、操縦安定性の低下やタイヤ損傷の原因となります。
  • ● 複輪間で、空気圧差が大きいとタイヤ損傷、偏摩耗等により経済性、安全性が損なわれます。複輪タイヤの空気圧は、同一になるように充填ください。

摩耗限度

  • 【警告】● すり減ったタイヤは、運動性能が低下したり、濡れた路面でスリップしやすくなるなど危険です。新品タイヤとお取り換えください。
  • 【警告】● 積雪路および凍結路走行の場合は、冬用タイヤの残溝が新品時の50%以上あることを確認ください。使用限度は接地部に冬用タイヤの摩耗限度を示すプラットホームが露出しているか否かで判断してください。残溝が新品の50%未満のタイヤは冬用タイヤとしては使用しないでください。

安全走行ポイント

  • 【警告】● 走行中に車両が操縦不安定または異常な音および振動を感じた時は、すみやかに安全な場所に停車して、車両およびタイヤを点検してください。タイヤに変形等異常がないか確認してください。また、外観上、異常がなくても、できる限り低速で移動し、タイヤ販売店等へ点検を依頼してください。
  • 【警告】● 急発進、急加速、急旋回および急停止は危険ですので避けてください。特に、湿潤路、積雪路および凍結路は滑りやすく、事故につながるおそれがあるため、急カーブでは減速するなど、道路状況に応じた適切な運転をしてください。
  • 【警告】● タイヤを傷つけるおそれがあるので、道路の縁石等にタイヤの側面を接触させたり、道路上の凹みや突起物乗り越しなどは避けてください。
  • ● 走行中は、常に走行速度に応じた車間距離を確保してください。特に、湿潤路、積雪路および凍結路走行時は十分な車間距離を確保してください。
  • ● タイヤのタイプやサイズを変更した場合は、タイヤの運動特性が変化するので、慣れるまでは走行速度等に注意して運転してください。
  • ● 安全走行を確保するためタイヤ点検時に合わせて、ホイールバルブも劣化、亀裂が無いことを点検してください。ホイールバルブに劣化、亀裂がある場合はタイヤ販売店等にご相談ください。またバルブキャップがしっかり締め付けているかどうかも確認してください。

タイヤ保管

  • ● タイヤ、チューブは、直射日光、雨および水、油類、ストーブ類の熱源および電気火花の出る装置に近い場所などを避けて保管してください。
  • ● タイヤ単体での保管の場合、特に内面に水や異物が入らないように保管ください。
  • ● タイヤをホイール付きで保管する場合は、変形を避けるため微気圧を入れてください。
  • 【警告】● 水平な場所に立てて置き、動かないようにしっかり歯止めをして、転がったり倒れたりしないような措置をしてください。
  • 【警告】● 部外者の立入りできない倉庫に保管ください。屋外の場合、必ず囲いを設け、幼児にも分かるよう立入り禁止の表示をしてください。

運搬上の注意

  • 【警告】● ORタイヤは非常に重いため、人の力で支えようとすると思わぬ事故につながります。取扱いには十分注意ください。
  • ● 積み降ろし・移動にはできるだけクレーン又はフォークリフトを使用ください。
  • ● ビード部の損傷をさけるため、ワイヤーロープは避け、ナイロンリングを使用ください。
  • ● フォークリフトの爪をビード部に当てると傷が入りやすくなります。必ず図のように下から持ち上げてください。

位置交換

  • ● タイヤの摩耗は、駆動輪と操舵輪等装着位置によって受ける力が異なるため、均一にはなりません。異常振動・騒音の防止およびタイヤ寿命を延ばすため、位置交換(ローテーション)を適宜実施ください。
  • ● タイヤサイド部に回転方向または取付け方法等の指定があるタイヤは、その指定通りに正しく装着してください。

過積載

  • 【警告】● タイヤ損傷につながる恐れがあるので、車両に指定された積載量、定員を超えて使用しないでください。

ホイール・アライメント

  • ● 車両の足回りに異常が生じますと操縦安定性不良、異常摩耗が発生する場合がありますので、適宜ホイール・アライメントを確認、調整ください。

タイヤチェーン使用時の注意

  • ● タイヤチェーンは、タイヤサイズに適合するサイズのものを駆動輪または自動車製作者が指定する位置のタイヤに装着してください。
  • ● タイヤチェーンを装着して積雪または凍結していない道路を走行すると、タイヤ、タイヤチェーンおよび車両を損傷したり、スリップするおそれがあるので、避けてください。
  • ● タイヤチェーンを装着しての積雪路および凍結路走行は、金属製チェーンでは30km/h以下、非金属製チェーンでは50km/h以下の速度をお守りください。

その他の注意

  • 【警告】● リ・グルーブ、穴あけ等の加工をしたタイヤは、損傷したり、事故につながるおそれがあるので、使用しないでください。

(2021年1月更新)

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