スタッドレスタイヤはいつから履き替える?目安となる履き替え時期も紹介
スタッドレスタイヤへの履き替えは、冬の安全運転に欠かせない重要な準備のひとつです。しかし、「何月頃から履き替えるべきか」「いつからいつまで装着したほうが良いのか」と、迷われる方も多いでしょう。
そこで本記事では、スタッドレスタイヤの適切な履き替え時期や、早めに履き替えるべき理由について詳しく解説します。履き替え時期に関する、よくある質問も紹介していますので、最後までご参照ください。
いつからスタッドレスタイヤに履き替えるべき?
スタッドレスタイヤへの履き替え時期は、地域や気候によって異なります。ここでは、一般的な交換の目安と、気温による判断基準について説明します。
降雪予報の1ヵ月前が基本
スタッドレスタイヤへの交換時期は、初雪予想の1ヵ月前が一般的な目安です。
雪が降り出す時期は、気象庁が発表している「霜・雪・結氷の初終日と初冠雪日の平年値」から、お住まいの地域、あるいはお出かけ先の地域をご確認ください。
以下に、全国から抜粋した地域の約30年間(1990年8月~2020年7月/1991~2020年)の計測による、初雪のデータをまとめました。
地域 | 初雪の目安(平年値) | 計測期間 |
---|---|---|
釧路 | 11月7日 | 1991年~2020年 |
旭川 | 10月19日 | 1991年~2020年 |
札幌(石狩地方) | 10月28日 | 1991年~2020年 |
青森 | 11月8日 | 1991年~2020年 |
秋田 | 11月15日 | 1991年~2020年 |
仙台 | 11月17日 | 1991年~2020年 |
新潟 | 11月23日 | 1991年~2020年 |
金沢 | 11月24日 | 1991年~2020年 |
東京 | 1月3日 | 1991年~2020年 |
宇都宮 | 12月16日 | 1991年~2020年 |
名古屋 | 12月18日 | 1991年~2020年 |
大阪 | 12月26日 | 1991年~2020年 |
高松 | 12月19日 | 1991年~2020年 |
松江 | 12月7日 | 1991年~2020年 |
広島 | 12月8日 | 1991年~2020年 |
高知 | 12月21日 | 1991年~2020年 |
福岡 | 12月16日 | 1991年~2020年 |
出典元:https://www.jma.go.jp/jma/menu/menureport.html
ただし、上記は平均値であり、あくまでも目安です。実際に、雪が降り始める時期を知りたい場合は、その時々の天気予報もチェックしましょう。
気温も一つの目安
前述のとおり、スタッドレスタイヤは雪の降る時期を目安にする場合が多いですが、雪が降らなくても装着したほうが良いケースがあります。
最低気温が3℃以下になると、雪の降らない地域でも路面温度が氷点下を下回り、凍結することがあるので注意が必要です。
そのため、天気予報で気温の低い日が続きそうなタイミングを確認し、雪が降っていなくても、スタッドレスタイヤへ履き替えることをおすすめします。
早めにスタッドレスタイヤに履き替えるべき理由
スタッドレスタイヤへの履き替えは、できるだけ早めに行うことが望ましいです。ここでは、早期の履き替えが推奨される理由を説明します。
慣らし運転が必要なため
新品タイヤの場合は、慣らし走行を想定して、初雪予想の1ヵ月前を目安に履き替えることをおすすめしています。
慣らし走行とは、タイヤ本来の性能を最大化するために一定の条件下で舗装路を運転することです。慣らし走行によりタイヤ表面に付着している油や汚れが取り除かれ、タイヤ全体が均一に路面に接地するようになります。本来のグリップ力が発揮され、滑りやすい冬道での走行の安全性が向上します。
また、タイヤの交換前と交換後とではハンドリングの軽さや乗り心地が変わることがあるため、雪が降り始める前にタイヤ交換後の運転に慣れることも安全性の確保につながります。
スタッドレスタイヤの場合は、時速60km以下で200km以上の距離を目安に慣らし走行を行ってください。
シーズン中はお店が混雑するため
スタッドレスタイヤの出番が訪れるシーズン中は、タイヤ交換を行う店舗が非常に混雑します。予約が取りづらかったり、交換に時間がかかったりする可能性が高くなるため、交換時期に留意しなければなりません。
最悪の場合、交換のタイミングが降雪や凍結が発生する頃合いに間に合わない可能性もあるので、早めに交換しに行くことをおすすめします。
早期の交換により、混雑を避けながら、余裕を持ってタイヤ交換を行うことが可能です。また、急な天候の変化にも対応できるため、安全面でも大きなメリットがあります。
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目当ての商品が在庫切れになるケースがあるため
スタッドレスタイヤの需要が高まるシーズンになると、場合によっては、希望のタイヤの在庫がない可能性も生じます。在庫がない場合は、取り寄せに数日かかるケースもあるため、注意が必要です。
早めに準備することで、希望のタイヤを確実に入手できる可能性が高まります。
突然の降雪に備えるため
天候は予測不可能な面があり、状況次第では予想外の雪が降ることもあります。そうなれば慌てて交換しなければならず、スタッドレスタイヤを求める多数のドライバーによって、お店も混雑しがちです。
早い時期にタイヤを交換しておくことで、突然の天候の変化にも、慌てることなく対応できます。安全面だけでなく、精神的な余裕も生まれ、より快適な冬の運転が可能になるでしょう。
スタッドレスタイヤの履き替え時期に関する疑問
スタッドレスタイヤの履き替えについて、よくある質問とその回答を紹介します。
自分で交換できる?
スタッドレスタイヤの交換は、ホイールとタイヤをセットされた状態であれば、正しい道具・手順で行うことにより、個人でも対応できます。
ただし、ホイールとセットでない場合は、タイヤ交換機材を購入しないとホイールへの組付け(組み換え)ができないため、現実的ではありません。
自分で交換する手順を覚えておくことで、走行中のパンクなどのトラブルに対応できるメリットもあります。一方で、取り付け方を間違えると、作業中のケガや走行中にタイヤが外れるといった事故のリスクが生じるため、その点は配慮が必要です。
取付けに不安のある方は無理をせず、プロに依頼することをおすすめします。安全性を最優先に考え、自身の整備技術や経験に応じて判断することが重要です。
まとめ
スタッドレスタイヤの履き替えは、各地域の初雪の日や気温を目安に行うことが重要です。一般的には初雪予想の1ヵ月前、または最低気温が3℃以下になる時期が目安となります。
早めに履き替えることで、慣らし運転の時間を確保でき、店舗の混雑を避けられるうえ、希望するタイヤの在庫切れリスクも軽減できます。加えて、突然の降雪に備えられる点もメリットのひとつです。
タイヤの履き替えは自分で行うことも可能ですが、作業中のケガや走行中の脱輪による事故の発生リスクを考慮すると、プロに依頼したほうが安心です。
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