スタッドレスタイヤの正しい保管方法は?置き場所や置き方を解説
寒冷地域に住むクルマの所有者にとって、スタッドレスタイヤは冬の必需品です。しかし、雪や凍結の心配がなくなると、スタッドレスタイヤをどのように保管すべきか悩む方も多いでしょう。
適切な保管はタイヤの寿命を延ばし、次のシーズンも安全に使用するために欠かせません。この記事では、スタッドレスタイヤの正しい保管方法について、置き場所や置き方を含めて詳しく解説します。
スタッドレスタイヤを保管する前にやっておくべきこと
スタッドレスタイヤを保管する前に「スタッドレスタイヤの状態」と「履き替えるノーマルタイヤの状態」を、それぞれチェックしておきましょう。これにより、次のシーズンに使用できるかを事前に確認でき、余裕を持って準備を進められます。
タイヤは、クルマの部品のなかで唯一、路面と接する重要な部品です。「走る」「曲がる」「止まる」といったクルマの基本性能に直結するため、定期的な日常点検はもちろん、履き替え時の点検も欠かせません。
スタッドレスタイヤとノーマルタイヤの主な点検項目は、以下のとおりです。
点検項目 | 詳細 |
---|---|
空気圧は適正か | ノーマルタイヤは、カーメーカー指定の空気圧であるかを確認しましょう。空気圧不足での走行は、燃費の悪化や走行性能低下などに影響します。 ※スタッドレスタイヤは保管のため、空気圧を1/2程度まで下げてください。 |
ミゾは十分に残っているか ≫ノーマルタイヤはスリップサイン ≫スタッドレスタイヤはプラットホーム |
タイヤのミゾが残っているかを、ノーマルタイヤはスリップサインで、スタッドレスタイヤはプラットホームで確認しましょう。 ミゾの深さが不足すると、ハンドリング性能に影響をおよぼします。 スタッドレスタイヤ スリップサイン |
偏摩耗していないか | タイヤの左右どちらかだけ、左右両方、真ん中だけ、といったように極端にすり減っている箇所がないかを確認しましょう。 偏摩耗が発生した状態で走行し続けると、タイヤ寿命や乗り心地に影響します。 |
キズはついていないか、ひび割れていないか | タイヤ内部のコードに達するキズやひび割れがないかを確認しましょう。 キズやひび割れがコードに達している場合、そのまま使い続けてしまうとタイヤの破裂や、それに伴う事故の恐れがあります。 |
サイド部は膨らんでいないか | タイヤのサイド部が膨らんでいないかを確認しましょう。 サイド部が膨らんでいる場合、タイヤ内部のコードが切れている可能性があります。 |
これらの点検を行うことで、タイヤの状態を適切に把握し、安全な走行を確保できます。また、早めに問題を発見することにより、必要に応じて新しいタイヤへの交換を計画的に行えます。
タイヤの日常点検
空気圧、残り溝、偏摩耗、キズやヒビ割れ、サイド部の膨らみなどタイヤの日常点検ポイントについてご紹介します。
スタッドレスタイヤを保管する際の置き場所
スタッドレスタイヤを含むすべてのタイヤの保管には、適切な環境を選ぶことが重要です。タイヤの劣化を防ぎ、長持ちさせるために、以下の場所は避けて保管してください。
直射日光、雨、水、油類、ストーブなどの熱源、および電気火花の出る装置の近く
これらの環境は、タイヤの材質を劣化させたり、変形を引き起こしたりする可能性があります。特にタイヤ単体で保管する場合は、内側に水や異物が入らないように注意が必要です。
ただし、多くの方にとって、ご自宅で4本のタイヤを保管するスペースを確保するのは難しいかもしれません。適切な保管場所の確保が難しい場合は、ブリヂストンの保管サービスをご検討ください。
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スタッドレスタイヤを保管する際の正しい置き方
空気圧を1/2程度に下げる
スタッドレスタイヤを保管する際は、空気圧を1/2程度に下げることが望ましいです。
通常の適正空気圧の状態では、タイヤは常に緊張した状態にあります。この緊張を和らげることで、タイヤへの負担が減り、長期保管中の劣化を防ぐことができます。
空気圧の調整は、バルブの中心のピンをドライバーなどで軽く押せば調整可能です。
ホイールの有無によって置く向きを変える
タイヤを長持ちさせるために、ホイールの有無によって置く向きを変えることをおすすめします。これは、タイヤへの負担を分散させ、変形を防ぐための重要なポイントです。
ホイール付きのまま保管する場合は、平置きで保管することが最適です。タイヤの重量が均等に分散され、特定の部分に負担がかかりにくいためです。縦置きにすると、ホイールの重さによって接地部分が変形する恐れがあります。
保管場所によって置き方を工夫する
保管場所の環境に応じて、タイヤの置き方を工夫することも大切です。特に注意が必要なのは、タイヤと床面の接触です。
タイヤのゴムに含まれる薬品が床にしみ出すことがあるため、直接床に置くのは避けましょう。厚手の段ボールなどをタイヤの下に敷くことをおすすめします。
保管場所の確保が難しいのなら「保管サービス」がおすすめ
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まとめ
スタッドレスタイヤを長く良い状態で使い続けるためには、正しい保管方法が欠かせません。本記事で解説した主なポイントを以下にまとめます。
- 保管前に必ずタイヤの状態をチェックし、次シーズンの使用可否を確認する
- 直射日光、雨、水、油類、ストーブなどの熱源、および電気火花の出る装置の近くを避けて保管する
- 保管時は空気圧を1/2程度に下げる
- 室内で保管する場合は、床との接触を避けるため段ボールなどを敷く
スタッドレスタイヤは安全な冬の走行に不可欠なアイテムです。適切な保管を行い、タイヤの性能を最大限に引き出すことで、来るべき冬のドライブを安全に楽しむことができます。
この記事を参考に、あなたのスタッドレスタイヤを大切に保管してください。
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