タイヤを上手に使っていただくために

危険防止のために

空気充填

  • 【警告】● タイヤリム組み時のビードシーティング圧は、タイヤに表示しています。これを超える圧は注入しないでください。(ビードシーティングとはタイヤ組立時にタイヤの両側のビードがリムのビードシート部に周上均等にのった状態をいいます)
  • ● ビードシーティング圧以下の空気を注入後、タイヤの両側のビードがリムのシート部に周上均等にのっているかを確認し、使用空気圧を充填してください。
  • 【危険】● 農業機械用タイヤは性能上、プライレーティングおよび空気圧を低く設定しています。空気圧が高すぎると破裂する恐れがあります。タイヤには適正空気圧およびリム組み時の注意事項を表示していますので、必ず確認ください。
  • 【危険】● 破裂の危険を避けるため、タイヤを安全囲いの中に入れる等、安全措置を講じた上、空気を充填してください。

タイヤの傷

  • 【危険】● コードに達している外傷・ゴム割れのあるタイヤは、使用しないでください。タイヤが損傷し、事故につながるおそれがあります。修理が可能か否かについてはタイヤ販売店等にご相談ください。

安全維持・性能維持のために

タイヤ選択時の注意

  • ● 自動車製作者が指定した標準タイヤまたはオプションタイヤの使用を基本とし、その他のタイヤを選定される時はタイヤ販売店等にご相談ください。
  • ● 農業機械用タイヤは、機械の種類(小型トラクター、大型トラクター、耕うん機など)によって、また使用する位置(前輪か後輪か)によってサイズ、パタンが異なりますので、使用に際しては販売店にご相談ください。
  • ● 新品タイヤには、新品のチューブ、フラップを使用してください。
  • ● チューブ、フラップは、タイヤサイズと同一サイズ表示のあるもので、バルブは車両およびホイールに適合するものを使用ください。
  • ● ホイールの選定はタイヤ販売店等に相談し、タイヤサイズおよび車両に適合したホイールを使用ください。また、チューブレスタイヤには必ずチューブレス用ホイールを使用ください。

異物・傷の点検

  • 【警告】● ホイールには、亀裂、変形等の損傷や著しい腐食がないことを確認してください。
  • ● タイヤに、亀裂がないかまたは釘、金属片、ガラス等が刺さっていたり、溝に石その他異物を噛み込んでいないか確認してください。異物を発見した時は、タイヤ販売店等にご相談の上、取り除いてください。

タイヤ保管

  • ● タイヤ、チューブは、直射日光、雨および水、油類、ストーブ類の熱源および電気火花の出る装置に近い場所などを避けて保管してください。
  • ●タイヤ単体での保管の場合、特に内面に水や異物が入らないように保管ください。
  • ●長期間、取り外し保管しますと、タイヤ内部の薬品がにじみ出て床を汚すおそれがありますので控えてください。もし床面に保管する場合は、段ボール等厚い敷物をご使用ください。
  • ●タイヤ・ホイールセットでの保管の場合は、接地部の変形を抑えるため、なるべく横置きに保管してください。また、空気圧を使用時の1/2程度に落とし、ホイールバルブにはバルブキャップを取付けて保管してください。

タイヤ・ホイール装着時の注意

  • ● リム組み時には、ビード部に必ず当社推奨の潤滑剤を塗布ください。
  • ● リム組みが不適格ですとリムとタイヤの間がスリップし、タイヤ損傷の原因となります。特に2つ割りリムの場合は、上下リムの間にすきまが無いようにボルトを締めてください。
  • 【警告】● 輸入機械に装着されているホイールの中には、タイヤとマッチしない場合がありますので、装着前に必ず確認ください。
  • ● タイヤ内の異物や水分によりタイヤの機能を損なう場合があります。リム組み前にタイヤ内を点検し、異物や水分を取り除いてください。
  • ● コンプレッサー内の水もタイヤ内に入る場合がありますので、定期的にドレイン抜きをしてください。
  • 【警告】● 空気を充填後、バルブキャップを取りつける前に、バルブコアからの空気漏れ、リム部やタイヤとリムのかん合部(ビード部周辺)、バルブまわりからの空気もれがないことを確認した後、必ずバルブキャップを装着し、しっかり締め付けてください。
  • ● ラグパタン(横溝)の農業機械用タイヤは泥はけ、フローテーション、トラクション効果を持たせるために回転方向の指定があります。この回転方向はタイヤのサイド部に矢印で表示しています。装着時には十分ご注意ください。

空気圧に関する注意

  • 【警告】● タイヤの空気圧は、走行前の冷えている時に、エアゲージにより定期的(最低1ヶ月に1度)に点検し、自動車製作者またはタイヤ製作者の指定空気圧を下回ることがないように調整してください。空気圧に過不足があると、タイヤが損傷したり、事故等につながるおそれがあります。
  • ● 走行時及び走行後は熱によって空気圧が高くなりますが、決して抜かないでください。
  • ● タイヤの性能を十分に発揮するためには、適正空気圧で使用することが大切です。不適正な空気圧で使用しますと、作業効率の低下やタイヤ損傷の原因となります。
  • 【警告】● エアコンプレッサーの調整弁は、タイヤ破裂の危険があるので、タイヤの使用空気圧に応じ、下表により正しく調整ください。
エアコンプレッサー調整弁の最高調整空気圧
タイヤの使用空気圧区分 調節弁の最高調整空気圧
400kPa(4.0kgf/cm2)まで 500kPa(5.0kgf/cm2)
400kPa(4.0kgf/cm2)超 ~ 600kPa(6.0kgf/cm2)まで 700kPa(7.0kgf/cm2)
600kPa(6.0kgf/cm2)超 ~ 900kPa(9.0kgf/cm2)まで 1,000kPa(10.0kgf/cm2)
900kPa(9.0kgf/cm2)超 ~ 1,200kPa(12.0kgf/cm2)未満 1,300kPa(13.0kgf/cm2)
スクロール

その他

  • ● 大型トラクター用タイヤ(後輪用)は、サイズ表示がシングル表示のものと、ダブル表示のものがありますが、構造上、規格上(荷重、空気圧など)の差は全くありません。(例)112/10-24は112-24と同じものです。
  • 【警告】● リ・グルーブ、穴あけ等の加工をしたタイヤは、損傷したり、事故につながるおそれがあるので、使用しないでください。

(2019年12月更新)

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