タイヤの偏摩耗について
偏摩耗の種類、想定される原因やその影響などをご紹介します

偏摩耗とは

「偏摩耗」とは、タイヤのトレッド(路面との接地面)が道路条件や使用条件等により、部分的に異常に摩耗する現象です。

片べり摩耗/両肩べり摩耗/センター摩耗

タイヤの偏摩耗を放っておいた場合の影響

「偏摩耗」は振動や騒音の原因になるだけでなく、タイヤ寿命の短期化やタイヤ本来の性能(排水性など)を悪化させる可能性があります。

  • タイヤ寿命の短期化
  • 振動や騒音の発生

偏摩耗の種類と想定される原因例

名称 現象 想定される原因例
片べり摩耗 トレッドの片側だけが早く摩耗する現象 足回りの整備不良等
両肩べり摩耗 タイヤのトレッド(路面との接地面)の中心部に比べ、両肩(ショルダー部)が早く摩耗する現象
  • 空気圧不足
センター摩耗 タイヤのトレッドのショルダー部に比べ、中心部が早く摩耗する現象
  • 空気圧過多
局部摩耗
(スポット摩耗)
タイヤのトレッド部が局部的に摩耗する現象
  • 急ブレーキ、急ハンドルなどによる運転操作
  • タイヤのバランス不良
ヒール&トウ
摩耗(段減り)
タイヤが円周方向にのこぎりの歯のように摩耗する現象
  • 空気圧不足
  • ローテーション不足

【参考】タイヤを上手に使えば、溝は均一に減っていきます。

溝深さ7.1mm(新品タイヤ)
溝深さ3.5mm(50%摩耗タイヤ)
溝深さ1.6mm(タイヤの使用限界)

※タイヤのサイズや種類によって溝深さは異なります。

偏摩耗を防ぐ方法

偏摩耗を防ぐ方法は主に「タイヤの適正空気圧保持」、「定期的なタイヤの位置交換(ローテーション)」の2つ※2があり、当社は安全啓発の一環として、それぞれ月に一度のタイヤ空気圧チェック、5,000km※3を目安とした定期的なローテーションを推奨しています。

  1. ※2ドライバーが実践できる対処方法。車両の足回りに問題がある場合に実施するホイールアライメント調整は除く。
  2. ※35,000kmは当社の推奨です。カーメーカーのオーナーズマニュアル(車両取扱説明書)に記載がある場合は、それに従ってください。

こちらの情報は2022年1月現在のものです

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