オフロードタイヤとは?特徴や種類・選び方を解説します
オフロードタイヤとは悪路や未舗装の道路走行に適したタイヤのことです。この記事では4種類のオフロードタイヤの特徴や、選び方のポイントを分かりやすく解説します。

オフロードタイヤは、トラクション性やハンドル操作における応答性に優れるタイヤです。走行する路面環境や好みによって主に4つの種類に分類され、それぞれ性能や見た目に違いがあります。

この記事では、オフロードタイヤの種類ごとの特徴や、選び方についてみていきましょう。おすすめの商品もあわせて紹介します。

オフロードタイヤとは

オフロードタイヤとは、舗装されていない道路やぬかるんだ道の走行に適したタイヤです。その特徴と、オンロードタイヤとの違いを見ていきましょう。

オフロードタイヤの特徴

オフロードタイヤは以下2つの性能において優れています。

  • トラクション性(タイヤと路面間で生じる駆動力)
  • ハンドリング性(ハンドル操作に対する応答性)

そのため、ぬかるんだ泥道や砂利道などの悪路でも安定した走行ができるのです。

ゴツゴツとした凹凸のあるワイルドな見た目のトレッドパタン(タイヤの模様・溝・切り込み)も特徴になっています。

オンロードタイヤとの違い

オンロードタイヤは一般道やサーキットといった、舗装された道路での走行に適したタイヤです。燃費性能や耐摩耗性能に優れた製品が多くあります。

特に「静粛性」「乗り心地」「直進安定性」の3つの性能が重視されており、平坦な路面を快適に走行できるようになっています。

オフロードタイヤの種類

オフロードタイヤには主に以下4つの種類があります。

  • オールテレーン(A/T)
  • マッドテレーン(M/T)
  • ハイウェイテレーン(H/T)
  • ラギッドテレーン(R/T)

車種や用途、好みに合わせて選べるよう、それぞれの特徴を解説していきます。

オールテレーン(A/T)

オールテレーン(A/T)は、オンロードからオフロードまで幅広い走行に対応し、さらに浅雪での性能に配慮したタイヤです。

ただしスタッドレスタイヤの代わりにはならないため、過酷な積雪や凍結路では必要に応じてチェーンの装着が必要になります。

マッドテレーン(M/T)

マッドテレーン(M/T)は、オフロードでの走行性能をより高めたタイヤです。ハードなオフロードを走破できるよう設計されているので、悪路での安定した走行を可能にしてくれます。見た目のワイルドさも特徴的です。

オンロードや浅雪での走行にも対応しています。ただし、スタッドレスタイヤの代わりにはなリません。

ハイウェイテレーン(H/T)

ハイウェイテレーン(H/T)は、幅広い路面環境に対応するオールテレーン(A/T)のオンロードでの快適性や走行性能をより高めたタイヤです。舗装路や高速道路でも快適に走行できるよう、静粛性や乗り心地に優れています。

トレッドパタンがオンロードタイヤに近いため、見た目のワイルドさは控えめです。

ラギッドテレーン(R/T)

ギッドテレーン(R/T)は、「幅広い路面環境に対応するオールテレーン(A/T)」と「オフロードでの走行性能に優れたマッドテレーン(M/T)」の中間に位置するタイヤです。

しかしオフロードでの走行性能の面ではオールテレーン(A/T)よりも優れています。

オフロードタイヤを選ぶときのポイント

オフロードタイヤを選ぶときのポイントとして、以下の2点を紹介します。

  • 使用用途に適した性能が備わっているか確認する
  • 車種に適したサイズを選ぶ

それぞれ見ていきましょう。

使用用途に適した性能が備わっているか確認する

オフロードタイヤを選ぶときは見た目だけでなく、走行する路面環境に応じて選ぶことが大切です。

例えば、平日は街乗りで週末はアウトドアを楽しみたいならオールテレーン(A/T)、悪路での走行性能を重視する方にはマッドテレーン(M/T)といった選び方ができます。

車種に適したタイヤサイズを選ぶ

オフロードタイヤを選ぶ際は、車種に適したサイズを選ぶことも重要なポイントです。現在装着中のタイヤサイズを基準にして選ぶようにしましょう。タイヤサイズは、タイヤの側面(サイドウォール)に表示されています。

タイヤサイズ表示の見方は以下の記事を参考にしてみてください。

ブリヂストンのオフロードタイヤ

ブリヂストンのオフロードタイヤは、オールテレーン(A/T)とマッドテレーン(M/T)の2種類をラインナップしています。

それぞれの特徴を紹介します。

ラインナップ DUELER ALL-TERRAIN A/T002 DUELER M/T674
優れた性能を
発揮する路面
オン&オフロード オフロード
性能 A/T002性能 M/T674性能
特徴 様々な道での走破性と快適な走りを両立し、ライフ性能にも配慮したオールステージタイヤ ハードなマッドステージをも走破する本格オフロードタイヤ
スクロール

DUELER ALL-TERRAIN A/T002

DUELER A/T002

ブリヂストンのオールテレーンタイヤ「DUELER ALL-TERRAIN A/T002」は、オン&オフロード、浅雪まで様々な道での走破性と快適な走りを両立しています。

ライフ性能(使用限度までの走行距離を長くする性能)にも配慮したオールステージタイヤです。「基本は街乗り、週末はキャンプなどのアウトドアを楽しみたい」という方におすすめです。

また、サイドレター(タイヤの刻印)のデザインはサイズごとに異なります。

レイズドブラックレター アウトラインホワイトレター
レイズドブラックレター アウトラインホワイトレター
通常のタイヤサイドの文字よりも、文字を高く浮かび上がらせたデザインで、引き締まった精悍なイメージのサイドフェイス タイヤサイドの文字の輪郭にホワイトゴムを使用し、文字をくっきりと浮かび上がらせたダイナミックなサイドフェイス
(裏側はレイズドブラックレター)
スクロール

DUELER M/T674

DUELER M/T674

ブリヂストンのマッドテレーンタイヤ「DUELER M/T674」は、トラクション&ハンドリング性能を向上させたタイヤです。ハードなマットステージをも走破する本格オフロードタイヤになっています。ぬかるんだ泥道や砂利道などの悪路での走行性能を重視する方におすすめです。

またオンロードでの乗り心地や静粛性にも配慮しているため、街乗りにも対応しています。
タイヤサイズは15~16インチの全5サイズをラインアップしました。

オールテレーンタイヤ「DUELER ALL-TERRAIN A/T002」と同様に、サイズによってサイドレター(タイヤに着色された刻印)のデザインが異なります。

オフロードタイヤに関するよくある疑問

オフロードタイヤに関する、よくある疑問を2点紹介します。回答とセットでみていきましょう。

オフロードタイヤで雪道は走れる?

オフロードタイヤによって雪道での走行の可否は異なります。また雪道での走行が可能なオフロードタイヤでも、対応できるのは浅雪までとなります。

そのため積雪路や凍結路の走行は、必要に応じて、スタッドレスタイヤへの履き替えや、チェーンの装着が必要です。

オフロードタイヤの寿命はどれくらい?

オフロードタイヤの寿命についての考え方は、一般的なサマータイヤ(夏タイヤ・ノーマルタイヤ)と同じです。

タイヤの寿命を迎えているケース、交換をおすすめするケース、タイヤ専門店での点検が必要なケースを、下表にまとめました。

サイン 対応
法律で規定されている限度「スリップサイン(残り溝1.6mm以下を知らせるサイン)」が出ている 交換
安全に使用できる寿命の限界「残り溝が4mm以下」になっている 交換を推奨
使用から5年以上経過している タイヤ専門店で点検
製造から10年経過している 交換を推奨
コードに達するほどのひび割れや偏摩耗がある 交換
タイヤの側面(サイドウォール)に膨らみがある 交換
スクロール

まとめ

オフロードタイヤは、ぬかるんだ泥道や砂利道などの悪路や、舗装されていない道路での走行に適したタイヤです。大きくわけて4つの種類があり、それぞれ性能が異なるため、走行する路面環境や好みに応じて選びましょう。

ブリヂストンのオンラインストアなら、「車種」「サイズ」「ブランド」の3つ切り口から、適したタイヤをお選びいただけます。

タイヤのプロに相談しながら選びたいという方には、自宅にいながらビデオ通話で相談できるオンライン相談もおすすめです。

ご予約の日時にご来店いただくことで、実際にお車やタイヤを確認しながら相談できる来店相談にも対応しています。ぜひご利用ください。

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