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Vol.01 POTENZA S007A X 佐々木雅弘

進化したドライ性能に心が震えた

Vol.01 進化したドライ性能に心が震えた

POTENZA S007Aの試乗会を訪れたレーシングドライバー 佐々木雅弘氏。ブリヂストンのプルービンググラウンドと周辺の一般路で、初めてそのパフォーマンスを確かめた佐々木氏は、進化したドライ性能に驚かされ、また上質な乗り味に惹かれたという。

TEXT:後藤比東至 PHOTO:前田恵介

POTENZAの試乗会で、レーシングドライバー 佐々木雅弘氏がS007Aを体感!

S007Aの優れたハンドリング性能は、走る楽しさ、気持ち良さをもたらす

ファーストコンタクトの場はドライハンドリング路だった。大小さまざまなコーナーが設けられ、アップダウンも加わるテクニカルなコース。そこをアウディA4で周回を重ねたあと、クルマを降りた彼は驚いたような表情を浮かべつつも口もとからは笑みがこぼれていた。「想像を超えて、進化していますね」。待ち受けていた私にひと言だけ投げかけると、すぐにもう一台の試乗車、トヨタ86に乗り込む。

佐々木雅弘氏は、名だたるレーシングドライバーが激戦を繰り広げるワンメイクレース“GR 86/BRZ Race プロフェッショナルシリーズ”で常にトップ争いに加わり、2016年にはチャンピオンを獲得している。POTENZAをパートナーに戦い続け、勝つためのタイヤ開発にも携わっているが、卓越したドライビングスキルだけでなく、豊かな経験と知識、緻密な解析力が彼の武器なのだと常々感じていた。だから、今回POTENZA S007Aのパフォーマンスを体感し、その魅力を多くの人にわかりやすく伝えてもらいたいと考えたのだ。

86の試乗を終えた彼は饒舌だった。「S007AはS001の跡を継ぐ商品ですが、総合的にドライ性能が向上していますね。グリップ力がさらにアップしていると同時に、タイヤ全体の剛性が高められているのが感じられ、それが優れたハンドリング性能の実現につながっていると思います。ステアリングをほんの少し切ったときのリニアな反応から、大きな舵角を与えたときにイメージ通りしっかりコーナリングしていく感覚にいたるまで、まさにプレミアムスポーツ。ハイパフォーマンスカーの性能を懐深く受け止め、走る楽しさ、気持ちよさをもたらしてくれます」。S007Aの優れたドライ性能に、彼は強く感銘を受けたようだった。

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Vol.01 進化したドライ性能に心が震えた
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S007Aのコンフォート性能は、“音”だけでなく路面からのショックを和らげるしなやかさも兼ね備える

じつは彼自身、POTENZA S007Aに大きな期待を抱いていたという。それは愛車にS001を装着し街乗りから全国各地のサーキットの往復まで、その高性能を肌で感じてきたからだ。ひとりのS001ユーザーとして、そのコンセプトを受け継ぎつつ進化したS007Aの存在が気にならないわけがない。プルービンググラウンドの外へ向かい、次の試乗コースとなる一般路を走り出せば、ドライハンドリング路では感じ取れなかったものも見えてくるに違いないと思ったが、それは正しかった。

ジャガーXEのステアリングを握り、オンロードでS007Aの乗り味を確かめると、まずその静かさが印象的だったと話してくれた。刷新されたトレッドデザインを目にしたとき、「おそらく……」と想像していたそうだが、走り出すとパタンノイズが抑えられ静粛性が高められたことがすぐにわかったという。「オーディオの音も、聞きやすくなったような気がします」。これもまた、S007Aが大きく進化した性能のようだ。

ちょっとした段差、アスファルトの継ぎ目など、一般路の状況はめまぐるしく変化する。そのなかで優れたコンフォート性能を実現するのはたやすいことではないが、“音”だけでなく路面からのショックを和らげるしなやかさにも感心したという。ドライ性能向上のためにタイヤ剛性のアップを図っているから、乗り心地の確保は簡単なことではないが、相反する性能を高いレベルでバランスさせているところが、S007Aの素晴らしいところだ。上質な走りを提供するプレミアムスポーツタイヤというコンセプトは、きちんとS001から受け継がれ、さらに高みに達したと彼は強く感じた。

https://tire.bridgestone.co.jp/potenza/s007a/ 参照

Vol.01 進化したドライ性能に心が震えた

ヘビーウェットでもタイヤのトレッドがしっかりと路面を捉えている

「速く走るにはどうすればいいのか? なにが必要なのか? 」という問いに対して、理詰めで答えを見つけていく彼は、ウェット路面の走りについて独自の考察をおこない、それまで誰も考えつかなかったセッティングをマシンに施し、雨中のレースで快走したことがある。いわば濡れた路面はお手のものなのだが、最後のメニューとなるウェットハンドリング路でも、彼のPOTENZA S007Aの評価は高かった。

「S001は優れたウェット性能に定評がありましたよね。私も自分のクルマでことあるごとに実感していましたが、POTENZA S007Aも素晴らしい。接地性が高いのでしょう。ヘビーウェットでもタイヤのトレッドがしっかりと路面を捉えているのが手に取るようにわかりました。その確かな接地性がハンドリングの正確さにつながり、また高いブレーキング性能も実現しているのだと思います」。雨にも強いPOTENZA……その伝統はしっかり受け継いでいるようだ。

こうして試乗を終えた彼の顔は晴れやかだった。「オンロードでは快適性を確保していることを実感しましたが、試乗を通してポテンザらしい走る楽しさも堪能できました。優れたハンドリングレスポンスとトラクション性能によって、クルマのパフォーマンスを存分に味わうことができます。心地よく、気持ちよく走れるから、どこまでも行きたくなる……そんなタイヤです。正直なところ、これほど魅力にあふれているとは思いませんでした。とくにドライ性能の素晴らしさには、心を強く揺さぶられましたね。心が震えたと言ってもいいほどです」いつもクールな彼にこう熱く語らせるほど、POTENZA S007Aは進化したのである。

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S007Aはドライ、ウェット性能を高次元でバランスさせ、さらにコンフォート性能にも配慮したタイヤ

POTENZA S007Aの試乗会では、新製品を送り出した側、つまり開発担当者にも話を聞くことができた。PSタイヤ開発第1部 構造設計第2ユニットの谷口恒 氏に、“S007Aをひと言で説明すると?”と質問すると、「プレミアムスポーツタイヤに求められるドライ、ウェット性能を高次元でバランスさせ、さらにコンフォート性能にも配慮したタイヤです」と答えが返ってきた。S007A専用コンパウンドを開発。さらにそのポテンシャルを最大限引き出すため、ブリヂストンの独自技術“アルティメットアイ”を活用して接地性を可視化し、専用トレッドパタンを開発したという。

佐々木氏がドライ性能の進化に驚いていたと話すと、確かに力を入れ開発した部分だったとのこと。トレッド部においては専用トレッドパタンと専用コンパウンド、ケース部分においては高剛性ハンドリングシートや専用サイド補強を採用することで、ハンドリング性能や直進安定性などドライ性能を大幅に向上させているのだ。その一方で、接地性を高めるマルチラウンドブロックや専用コンパウンドなどの搭載により、ウェット路面での高いブレーキング性能も実現している。

周方向のブロック配列の最適化によるパタンノイズの抑制や、路面からのショックをマイルドにするために接地形状を工夫し、ショックの減衰効果を効果的に引き出せるよう構造剛性の最適化を行うなど、コンフォート性能の確保にも努めている。開発にあたっては最先端の解析技術を用いつつも、トレッド面のサイプの形状などは何度も“手彫り”を繰り返し、試行錯誤を重ねたそうだ。「よりよいタイヤを!」というモノづくりへの徹底したこだわりが、POTENZAを支えていると言ってもいいかもしれない。

タイヤの選び方

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