タイヤのインチアップとは

タイヤをインチアップするには、タイヤの外径を変えずに偏平率を下げる手法があります。
偏平率はタイヤの幅に対する高さの比率を示す数値で、パーセンテージが低いほど、タイヤが薄くなります。
タイヤをインチアップするメリット・デメリット
タイヤをインチアップすると、見た目や走行性能に影響があります。主なメリットとデメリットは以下のとおりです。
<メリット>
- ドレスアップ効果が期待できる
- 操縦安定性、コーナリング性能、ブレーキング性能が向上する
<デメリット>
- 乗り心地が硬くなる
- 走行音が大きめになる
運動性能の向上と引き換えに快適性が低下することを理解したうえで、自分の重視するポイントに応じたタイヤを選びましょう。
タイヤをインチアップする際の注意点
タイヤをインチアップする際は、以下の点に注意してください。
- 負荷能力は純正タイヤと同等以上にする
- 外径は変えない
- 車体への接触やはみ出しはしない
- 車両指定空気圧より高い空気圧に充填する
それぞれのポイントについて、詳しく解説します。
負荷能力は純正タイヤと同等以上にする
インチアップする際には、純正タイヤと同等以上の負荷能力(ロードインデックス)を持つタイヤを装着しましょう。
負荷能力とは、タイヤ1本あたりで支えることのできる重さのことで、サイズごとに定められています。純正として装着されているタイヤは、車体や乗員、荷物などの重さを考慮したうえで、適切な負荷能力を備えています。
インチアップする際に純正よりも負荷能力が低いタイヤを装着してしまうと、負荷能力が足りず、タイヤの損傷や、それにともなう事故を招きかねません。そのため、インチアップする際は必ず、純正タイヤで指定されている負荷能力と同等以上のタイヤを選ぶことが重要です。
タイヤの負荷能力値はタイヤの側面に刻まれています。例えば「215/45R18 93W」と刻印されていたら、その車の負荷能力値は「93」です。この場合、インチアップするときは負荷能力値が93以上のタイヤを選びましょう。

タイヤのサイズについて
タイヤのサイズ表示の読み方や表示内容の基礎知識についてご紹介します。
車両指定空気圧より高い空気圧に充填する
インチアップする際は、より高い負荷能力を発揮するエクストラロード(XL)規格のタイヤを装着する場合があります。それにともない、充填する空気圧が変わる点にも注意が必要です。
例えば、以下の図のケースで純正タイヤの指定空気圧が230kPaだとすると、その空気圧に対する負荷能力は600㎏になります。上述のとおり、純正タイヤよりも負荷能力が下回るとタイヤの損傷などの恐れがあるので、インチアップ後も600㎏と同等の負荷能力を維持するには、280kPaの空気圧を充填する必要があるのです。

外径は変えない
タイヤの外径を変えてしまうと、タイヤが一回転したときの距離が変わってしまうため、スピードメーターで示す速度と実際の速度が異なってしまいます。そのため、スピードメーターと実際の速度に規定以上の誤差があると車検が通らない可能性があります。
また外径を変えると、タイヤが車体に接触する可能性もあります。安全に走行をするためにも、インチアップ時は純正タイヤと同じ外径のものを選ぶようにしましょう。
車体への接触やはみ出しはしない
インチアップによりタイヤの幅が広くなることがありますが、車体への接触および車枠・フェンダーからはみ出ないよう注意が必要です。タイヤが車体やブレーキに干渉したり、歩行者への危害を及ぼしたりする危険性があるためです。
また、基準を超えたインチアップは不正改造と見なされ罰則の対象にもなるため、公正の範囲内で行う必要があります。なおタイヤ部分においては、外側への10mm未満のはみ出しは認められています。
インチアップ適合表
下表は、純正装着タイヤから、インチアップに対応する際のタイヤサイズをまとめたものです。
純正装着タイヤの偏平率(シリーズ) | 標準的な対応サイズ(シリーズ) |
---|---|
70 | 65・60・55・50・45・40 |
70 | 65・60・55・50・45・40・35 |
65 | 60・55・50・45・40・35 |
60 | 55・50・45・40・35・30 |
55 | 50・45・40・35 |
50 | 45・40・35・30 |
45 | 40・35 |
40 | 35・30 |
35 | 30 |
より詳しい適合サイズや、本表の注意点については、以下でご確認ください
まとめ
車の外観を変えるために、タイヤのインチアップを考える方は少なくありません。しかし、インチアップによって乗り心地に変化が生じることや、間違ったタイヤ選びによる損傷や事故の可能性がある点には留意しておきましょう。
また、インチアップのためのタイヤは、純正タイヤ以上の負荷能力があるものを選び、車体への接触やはみ出しにも注意してください。
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