低偏平率タイヤ(ロープロファイルタイヤ)とは
タイヤの断面形状のことをプロファイルと言い、この断面形状を低くすることをロープロファイル化と言います。ロープロファイル化を行うことで、タイヤは偏平化します。
タイヤの断面形状が低いタイヤ=低偏平率タイヤ
(ロープロファイルタイヤ)
低偏平率タイヤ(ロープロファイルタイヤ)のメリット
低偏平率タイヤ(ロープロファイルタイヤ)のメリットとしては、以下があります。
- 1.タイヤはより大きなパワーをエンジンから路面に伝えることができる。
- 2.高速走行時の安定性が増す。
- 3.コーナリング中の横への振れが小さくなり、横剛性が高くなる。
- 4.ステアリングの切れが良くなり、高速時における操縦安定性が増す。
タイヤの特性(偏平率)と快適性能の関係
タイヤの特性は偏平率によって変わります。一般的に偏平率が低くなるほど運動性能は良くなり、高くなるほど快適性能が良くなります。
低偏平率タイヤ(ロープロファイルタイヤ)への交換方法
この特性を理解した上で、タイヤサイズの変更が可能です。低偏平率タイヤ(ロープロファイルタイヤ)への交換については、以下の方法があります。
1.セイムリム
ホイール径はそのままで、タイヤの外径を合わせて装着する方法を"セイムリム"と言います。
2.インチアップ
ホイールを1インチまたは2インチサイズアップすることで、タイヤの外径を変えずにリム径の大きいタイヤへ変更する方法を"インチアップ"と言います。
インチアップのメリット | インチアップのデメリット | ||
---|---|---|---|
インチアップのメリット |
|
インチアップのデメリット |
|
インチアップするときの注意点とタイヤ装着時のポイント
1. タイヤの負荷能力に注意!
純正タイヤ装着時の負荷能力を下回らないよう空気圧を調整してください。
タイヤのサイズ毎に決められているロードインデックス(LI)が標準のサイズに対して下回らないようご注意ください。
2. タイヤの外径にも注意!
タイヤの外径をもとの装着タイヤに合わせてください。タイヤの外径が変わると、スピードメーターの誤差や車体への接触が生じる場合があります。
3. 車体への接触、及び車枠やフェンダーからのはみ出しは禁止!
オーバーフェンダー(フェンダーからのはみ出し)や車体との接触がないようにしてください。
ロープロファイルタイヤへの交換は幅が広くなることがありますが、車体への接触や車枠やフェンダーからのはみ出しは法規上認められません。
低偏平率タイヤ(ロープロファイルタイヤ)への交換は、一般的に上記の特徴が考えられます。 これをご理解いただいた上、「乗用車用ラジアル・タイヤサイズ対応表」を参考に、タイヤ販売店にご相談いただき、タイヤをお選びください。
こちらの情報は2022年1月現在のものです