冬用タイヤ安全性確保のルール化

冬用タイヤの安全性を確保することがルール化されました

令和2年末の大雪により、関越道や北陸道で多くの大型車両が立ち往生し、深刻な交通渋滞や通行止めを引き起こしたことから、国土交通省はバス・トラック運送事業者は適正な冬用タイヤを使用していることを確認しなければならないこととしました。規則違反の場合は、罰則が課せられます。

令和3年1月26日施行 国土交通省

  1. 「貨物自動車運送事業輸送安全規則の解釈及び運用について」の一部改正
  2. 「旅客自動車運送事業運輸規則の解釈及び運用について」の一部改正

ポイント1

整備管理者は冬用タイヤの溝深さが50%以上残っていることを
「プラットホーム」で確認しましょう。(一部海外メーカー品は除く)

タイヤの溝深さがタイヤメーカーが推奨する使用限度よりもすり減っていないことを、タイヤの使用限度を示すサインである「プラットホーム」の露出具合で確認しましょう。トレッドと「プラットホーム」の上面の高さが近くなったら、冬用タイヤとしての性能を発揮することはできません。

プラットホーム
残り溝の深さが「プラットホーム」に達している状態。冬用タイヤとして使用できません。

ポイント2

運行管理者は点呼の際に上記ポイントが確認されているかチェックしましょう。

冬用タイヤの選び方

  • ●オールシーズンタイヤは、様々な気象条件/路面条件に幅広く対応するため、多様な性能を持たせて汎用性を高めたタイヤです。
    (オールシーズンタイヤの例:M888、M801Ⅱ、M812、M804)
    全てのオールシーズンタイヤが、過酷な積雪路/凍結路で使用可能な性能を有している訳ではありません。
  • ●過酷な積雪路/凍結路を走行する場合は、スタッドレス(もしくはチェーン装着)の使用をお勧めします。
    (スタッドレスタイヤの例:W999、W911Ⅱ、W910、W900、VL10A、W989等)
  • スタッドレス表記の例
    スタッドレス表記の例
冬の運行業務の前に必ずタイヤの安全性を確認しましょう。
「プラットホーム」が露出している場合は早急にタイヤ交換が必要です。
お近くのブリヂストンタイヤ販売店にご相談ください。

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