タイヤ点検方法

日常点検

日常点検内容(道路運送車両法「日常点検・基準」に基づく)

1. 空気圧点検

空気圧不足のタイヤは故障につながる危険性があります。定期的な空気圧調整を行っていても、何らかの原因で空気漏れを起こしている可能性もありますので、車両ごとの指定空気圧をご確認の上、出発前に必ずチェックしてください。

特に「偏平タイヤ」の空気圧には、以下の特徴があるのでご注意下さい。

  1. 1.設定空気圧が高い
  2. 2.空気圧不足でもたわみが少なく、見た目で分かりにくい
  3. 3.空気圧不足の影響がより大きい(下のグラフ参照)
■空気圧不足による負荷能力の低下
■空気圧不足による負荷能力の低下

2. 異物・傷などの外観チェック

●石噛みや異物のトレッドへの食い込み
●異常な変形やコードに達する外傷などがないか、トレッド部、サイド部をよくチェックし、異常を発見した場合には速やかにタイヤ販売店等にご相談ください。

2. 異物・傷などの外観チェック
トレッド部の外傷によりスチールコードが切れ、サイド部が大きく腫れたタイヤ(11R22.5 14PR)。継続使用するとバーストの危険があります。

3. 溝深さ確認

溝深さが1.6ミリ未満のタイヤは使用が禁止されておりますので、速やかに交換してください。
また高速走行に際しては、右記の基準を遵守してください。

タイヤの種類 残り溝深さ
トラック・バス用タイヤ 3.2mm
小型トラック用タイヤ 2.4mm

4. 偏摩耗チェック

片減りなどの偏摩耗は、走行安定性をはじめ、燃費やライフといった経済性にも大きく影響しますので、日々その兆候がないかどうかチェックしてください。

偏摩耗の発生原因

  1. 1.車両条件(アライメント設定など)
  2. 2.使用条件(積載状況/使用空気圧/タイヤ装着位置/複輪外径差、空気圧差)
  3. 3.走行条件(カーブ頻度/発進、加速、急ブレーキ/道路形状)

定期的な点検・メンテナンス

空気圧の定期点検・補充

トラック及びバス用のタイヤの空気圧低下状況

タイヤの空気圧はグラフのように自然に低下します。
次の3つのポイントを参考に、適正に管理してください。

適正空気圧管理の3つのポイント

1. 適正空気圧の設定

自動車製作者の指定空気圧に対して0~+80kPa(0.8kgf/cm²)の範囲で高めに設定してください。(トラック・バス用タイヤの場合)

2. 定期点検・補充
  • 少なくとも月1回点検してください。
  • 必ず冷えた状態で測定してください。
  • 必ずエアゲージで正確に測定してください。
  • 新品タイヤは特に点検頻度を多くしてください。
  • 複輪は必ず内外同じ空気圧に調整してください。
  • エアゲージは定期的に点検してください。
3. バルブコア・キャップの点検
  • バルブコアから空気漏れがないか、必ずチェックしてください。
  • 新品タイヤには新品バルブコア(新品チューブ)を装着してください。
  • バルブキャップは必ず装着してください。

ローテーション

偏摩耗は車両のタイプや走行ルート、タイヤの種類などによって現れる症状が変わります。タイヤ販売店等にご相談いただき、各車両の適切なローテーションの時期や方法を設定してください。

適正空気圧管理方法(※タイヤが冷えた状態で)

低空気圧使用を防ぐ為に、常に管理空気圧を設定しタイヤをご使用ください。

適正空気圧管理方法(※タイヤが冷えた状態で)
いざという時のために三角表示板も必ず積んでおいてください。

いざという時のために三角表示板も必ず積んでおいてください。

高速道路で、トラブル時に路肩などに停車する時には、三角表示板の設置が義務付けられております(道路交通法「故障車両表示義務」)。助手席の足元など(すぐ取りだせる場所)、所定の場所を決めて積むことを徹底されるようお薦めします。

バン・小型トラック/バス用タイヤ

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