2月1日に発売された「REGNO GR-XⅢ」は、ブリヂストン独自の商品設計基盤技術、ENLITEN®︎を採用することで、かつてない乗り心地を実現したタイヤです。タイヤに求められる性能はさまざまですが、あえて静粛性と乗り心地に、徹底的にこだわったのが「REGNO GR-XⅢ」。これまでになく静かで快適な車内空間を楽しんでいただくため、深みのある空間品質を目指して開発されました。
移動を楽しむ、会話に興じる
上質な車内空間がもたらすもの
そもそも、静けさや快適さをもたらす空間とはどのようなものなのでしょうか。建築家の谷尻誠さんに、空間づくりにおける極意を伺いました。
「空間づくりにおいては、求められる用途と静粛性を意識して空間内の情報量をコントロールしています。というのも、建物の空間は床、壁、天井で構成されていて、そこに照明や空調、スイッチ、コンセント、家具というものが加わります。このような情報が多くなると、空間のノイズに感じてしまうんですね。僕たちにできるのは、こうした情報の量を絞ること。たとえば、床・壁・天井を同じ素材で作るとか、スイッチやコンセントを隠してしまうとか。空間の情報量を絞るほど、空間の抽象度があがり、静粛性が高まるのです」
「静かで快適」を、徹底的に追求した
建築家が空間の情報量を絞るように、ブリヂストンは車の走行時に生じるノイズを制御しています。それを可能にしたのが、路面の凸凹で生じた振動音が車内に伝わるロードノイズや、タイヤの溝の空気が周囲に発散されるときに発生するパタンノイズを制御する、レグノサイレントテクノロジー。ロードノイズやパタンノイズは不快であるだけでなく疲労の原因にもなり、移動時の快適さを損ないます。「REGNO GR-XⅢ」はあらゆる路面に対応してロードノイズやパタンノイズを低減するだけでなく、車内へのノイズの伝わりを抑制して静かな走行を実現しました。これにより、車内の空間品質はかつてないレベルに向上しています。
この日、「ブリヂストン イノベーション・ギャラリー」を訪れた谷尻さんに、「REGNO GR-XⅢ」が実現する車内空間も体感していただくことに。試走に出かけた谷尻さんの第一声は「静かですね!」。「REGNO」シリーズの開発にあたったブリヂストン PSタイヤ製品企画第1部長の橋本さんの「なんでもいいからとにかく静かにするのではなく、コーナーだったり荒れた路面だったりを通過する際に生じる音が悪目立ちしないよう開発しました」という言葉に納得した様子。
「空間の静粛性は人の感情とも繋がっているので、建築家はそこを意識して設計しています。空間が静かであるほど緊張度が高まり、対象物へのフォーカスを促ることができるので、たとえばギャラリーや美術館は、作品に集中してもらえるよう、あえて静寂をつくる空間設計がなされています。車内空間でいうなら、運転する上でノイズがあると集中力が散漫になります。そう考えると、ほどよい静けさによって運転に集中できることは安全運転につながるといえるのではないでしょうか」
それに加え、静粛な車内空間はコミュニケーションを促すはずにも役立ちそうです。実際、谷尻さんが車内で過ごす際は、夫婦の会話を楽しむことが多いとか。
「毎日の生活ではついつい子どもが中心になり、夫婦で会話をする時間はなかなか取れません。そんななか、2人で同じ方向を向き、同じ時間じっとしているという車中では、普段できない夫婦の会話の時間に充てています。とりとめのないお喋りから真面目な話まで、向かいあっていないからこそ、会話が弾むのかもしれません」
静粛性がさらに増した車内空間では、夫婦の会話はさらに盛り上がるはずです。
これからの時代に求められる、
ストレスレスな移動空間
「静粛」というと音ばかりがフォーカスされがちですが、「REGNO GR-XⅢ」の振動の少ない滑らかな乗り心地にも興味をもっていただきました。
「車内での静粛とは、静けさだけではなく、振動が伝わらないゆえの穏やかな状態を指すとも言えるでしょう。それがすごくいい。振動が伝わりづらということは、長距離のドライブで疲れにくいとも言えます。車の中で仕事をする方が増えているように、車内空間の用途が変わりつつある時代には、静かで振動が少ない環境がより求められるのではないでしょうか。近い将来、寝ている間に目的地に到着するという新しい移動の時代が到来するかもしれませんが、そのときにはますます、『REGNO GR-XⅢ』がもたらす、移動中のストレスが少ない静かな空間品質が重視されるのではないでしょうか」
- 谷尻誠 / たにじり・まこと
- 建築家、起業家、「SUPPOSE DESIGN OFFICE」代表。住宅や公共施設、商業空間の設計、インスタレーションや展覧会の会場構成まで、幅広いジャンルの空間デザインを手掛ける。
設計の視点で風景をリノベし、敷地の可能性を高める「絶景不動産」、自然環境を生かしたネイチャーデベロップ事業を行う「DAICHI」、“泊まるように暮らす”がコンセプトの住宅ブランド「yado」など、斬新な発想でさまざまなプロジェクトや事業を展開する。
製品ラインアップ
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REGNO GR-XIII
ENLITEN®搭載によるGREAT BALANCE®の進化と拡張で空間品質と走行性能、サステナビリティ性能を高次元で両立。
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REGNO GR-XII
上質な静粛性能、優雅な乗り心地、冴えわたる運動性能。洗練されたグレートバランスが、最高の走りを追求。
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REGNO GRVII
音楽や会話が穏やかに満ちてくる、静かで快適な乗り心地。ミニバンは心やすまるリビング空間に近づいてくる。
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REGNO
GR-Leggera"REGNO"の名を持つに相応しい性能を持つ軽自動車専用GR-Leggera。ワンランク上の静粛性、乗心地であなたの車はタイヤで変わる。