POTENZA Event Report / POTENZA CIRCUIT MEETING! @ 筑波サーキット コース1000
POTENZA CIRCUIT MEETING! @ 筑波サーキット コース1000
Rd.4 2022.10.29 SATURDAY @ TSUKUBA CIRCUIT COURSE1000
締めくくりは筑波サーキットコース1000
そして、PCM!は2023年の開催が決定!
「夢だったサーキット走行にチャレンジしてみたい」という方から、「もっとスキルアップしてタイムを縮めたい」という熟練ドライバーまで、幅広いモータースポーツファンに参加いただいている走行会イベント「POTENZA CIRCUIT MEETING!(PCM!)」。2022年の最終ステージとなったのは、タイトなコーナーが連続するテクニカルなレイアウトを持った筑波サーキット コース1000で、終日にわたりプロドライバーによる丁寧なレッスンが行われた。PCM!は、講師がそれぞれの走行をチェックして、参加者のレベルに合わせたアドバイスを受けられるのが大きな魅力。また、プロドライバーのドライビングを助手席で体感できる同乗走行も好評だ。さらにインストラクターの面々が本気でアタックする様子を間近で見ることができるエキシビジョンも実施。今回は予定になかった山野哲也選手によるサプライズアタックも行われるなど、参加者のみなさんはモータースポーツにどっぷり浸かりながら充実の一日を過ごしたようだ。ドライビングスキルを問わず満足いただけるサーキットイベント「PCM! 」は、2023年の開催も決定! ぜひ多くの方にご参加いただき、モータースポーツの楽しさを味わってほしい。
プロがスキルアップのポイントを伝授する充実のレッスン
PCM! Rd.4 筑波サーキット コース1000で各クラスの講師を務めたのは、2022年全日本ジムカーナ選手権JG10クラスでシリーズチャンピオンに輝いた山野哲也選手、SUPER GTドライバーを経て、TGR TEAM au TOM'S監督も務める伊藤大輔選手、アグレッシブなドラテクで人気のターザン山田こと山田英二選手、SUPER GT GT300クラスで活躍する蒲生尚弥選手、全日本ジムカーナ選手権に参戦する西原正樹選手の5名。「質問などあればどんどん声をかけてください」と、フレンドリーに相談に乗ってくれるトップドライバーたちばかりだ。レッスンはコース攻略などの座学のほか、参加者それぞれの走りチェックしてアドバイスを行うドライビング講習や同乗走行を実施。また、ポテンザ・サーキット・アタック(PCA!)で活躍するマシンの開発を担うオートプロデュースボスの藤岡代表が、参加者の走りや車両のカスタム内容を見て、チューニングのアドバイスを行うプログラムも用意された。各々走行の準備に余念がないパドックは、タイヤ館千葉やコクピットさくらが、希望者を募ってグループで参加する様子も見受けられ和気あいあいとした雰囲気。また、CUSCOやBRIDEの展示ブースが並び、エントラントはみなサーキットで過ごす一日を満喫していた。
的確なアドバイスをすぐにコースで生かせるのが魅力
PCM!にはふたつのクラスが設定されている。初めてサーキットを走行する方など、基礎を学びたい方向けの「ポテンザレッスンクラス」と、フリー走行を中心とした構成でスキルアップを目指す方向けの「ポテンザフリーランクラス」だ。Rd.4でレッスンクラスの講師を努めたのは、山田英二選手と西原正樹選手。まずは、CUSCOのデモカー、NDロードスターを用いてオンラインによるドライビングポジション講習が行われた。そして、プロドライバーが運転する先導車について、ライン取りを確認ながら走る慣熟走行を実施した。基本を学んだ後はいよいよフリー走行。この間には講師が参加者ひとりひとりの走りをチェックし、それをもとに走行のアドバイスが行われた。また、レッスンクラスには、プロドライバーの運転する助手席でサーキット走行を体感できる同乗走行が組み込まれているのも特徴だ。一方、フリーランクラスの講師を努めたのは山野哲也選手、蒲生尚弥選手、伊藤大輔選手。タイヤの使い方や、筑波サーキット コース1000の攻略方法がオンラインで配信された。さらに、講師が参加者の走りを見てアドバイスを行う講習のほか、フリー走行枠も多く設けられ、学んだらすぐに実践できるクラスになっている。
何度も見たくなる!? 濃密秘話が飛び出すオンライン講習
レッスンクラスのドライビングポジション講習や、フリーランクラスのドラテク講習は、密にならずに、また自車のそばでも視聴できるようにとの配慮から、オンラインで配信された。屋外に設置されたモニターのほか、参加者専用のQRコードから特設YouTubeページにアクセスして、自身のスマホなどで視聴できるようになっている。講習では山野選手によるPOTENZA RE-71RSの開発テスト秘話をはじめ。形状やゴム、パタンの特徴について解説が行われた。このほかにも、蒲生選手や伊藤選手による筑波サーキット コース1000のライン取りなどコース攻略方法も配信。プロドライバーならではの濃い内容は、伊藤選手自身が有料でも聞きたい内容と感嘆したほど。PCM! のオンライン講習は配信中であれば何度でも視聴可能。復習にも役立つ、参加者だけの特権なのである。
パフォーマンスアップのカギをプロフェッショナルが直伝
プロドライバーの的確かつわかりやすい指摘がスキルアップにつながったエントラントは数多いが、PCM!ではもうひとつの“助言”も好評だ。それがオートプロデュースボスの藤岡和広代表が担当する、愛車のチューニングに関するアドバイスである。事前に申込みを行った希望者の中から、抽選によって選ばれたエントラントの走行を藤岡氏がチェック。申込時に書き添えられていた悩みや疑問点、改善したい箇所などを勘案しつつ、マシンのパフォーマンスアップのポイントを藤岡氏が見定め参加者に伝える。今回はインプレッサ WRX STI GRB、WRX STI VAB、MR2 SW20、トヨタ86という4台のクルマのオーナーがアドバイスを受けたが、タイヤやホイールのチョイス、足回りのセッティングから、装着されていた吸気パーツの効果に至るまで、カスタマイズの方向性について幅広く話が進められた。実際に走りを確認し、クルマを前にしながらのアドバイスは説得力があるようで、メモをとりながらさらに質問する参加者も。PCM!にはモータースポーツをより楽しむことができるよう、さまざまな角度からサポートするコンテンツが用意されているのである。
山野哲也選手がジムカーナ車両でサプライズアタック!!
PCM! で熱く盛り上がるコンテンツのひとつが、講師陣がデモカーのステアリングを握り本気で攻めるサーキットアタックだ。今回は5台のデモカーが用意され、それぞれ2周のアタックを行う予定だったが、なんと山野選手によるサプライズが! 自身のジムカーナ参戦車両であるアルピーヌA110Sでもアタックを行うという。急な申し出にエントラントは驚きながらも大歓迎。1周のみのスペシャルアタックが実施された。わずか1周、AT車両でカスタマイズも足回りのみという仕様で叩き出したタイムは39秒286。見ていたプロドライバーが驚くほどの速さを見せつけた。続いてコースインをしたのは山田選手で、CUSCO ND ロードスターで走行。ストリート仕様ながら、タイムは42秒351を記録。続いて、伊藤選手がCUSCO GR86で出走し、41秒201を記録した。西原選手はCUSCO GRヤリスで40秒934。続いて、蒲生選手がPCA! GR86でアタック。快適な公道走行が可能なセッティングで40秒112を記録した。最後は再び山野選手が登場し、PCA! GRヤリスをドライブ。タイムは1周目で38秒786を叩き出した。装着していたPOTENZA RE-12D TYPE-Aについては、「1周目でこのタイムが出たことで、路面をしっかり捉える親和性の高さのようなフィールが印象的。もっと車両セッティングが煮詰まったら38秒15も狙えそう」とコメント。この結果に車両製作を手掛けたオートプロデュースボスの藤岡代表は、「素晴らしいタイムが出て嬉しい」と笑顔だった。
1000馬力を駆って華やかに魅せる豪快ドリフトラン!!
PCM! Rd.4では、FORMULA DRIFT JAPANに参戦する草場佑介選手が本番車をドライビングするドリフトデモランも行われた。車両はGR86をベースにCUSCO Racingによってチューンナップされたマシンで、最高出力は1000馬力。CUSCOドリフトアングルキットによるフロントタイヤのキレ角も見どころだ。タイヤはPOTENZA RE-71RS、ホイールはPOTENZA RW007を装着する。「いっぱい煙を出せるように頑張ります」と笑顔で宣言した通り、コース1周分につながるほどの白煙を出しながら華麗なドリフトを披露した。蒲生選手は「かっこいい!」、山田選手は「オレもやりたい!」と興奮気味。デモランを終えた草場選手は、「1000馬力もあるとまっすぐ走るだけでもフラフラしてしまう場合もあるんですが、POTEZA RE-71RSの装着でアクセルをしっかり踏み抜ける安心感がありました」と走行後の印象を話してくれた。
実走行とシミュレータの組み合わせが効果大
Rd.4では、会場にドライビングシミュレータを設置。希望者はコースレイアウトを覚えたり、苦手な部分の練習をしたりと自由に使うことができたが、Rd.4筑波では前回のRd.3に続き、このシミュレータを用いたレッスンを実施した。2回目のフリー走行の前に、レッスンクラスに参加した2名がトライ。シミュレータのドライビングに対して担当講師がアドバイスを送り、ライン取りやブレーキのタイミング、ペダルを踏む強さなどをリアルタイムで直しながらレッスンを進めていく。体験した井上匠さんは、「コーナーの進入でいつもより突っ込んでみるなど、思い切った走りを試せるのが良かったですね。コースに合わせた走り方が、よりはっきりとイメージできました」とコメント。また、喜多村知輝さんは、「初めて走るコースだったので、ライン取りの練習に役立ちました。またブレーキングのポイントがとてもわかりやすかったです」と話し、その後のフリー走行では大幅にタイムアップ。ふたりともシミュレータレッスンの効果に大満足だったようだ。今後もドライビングシミュレータを使用したプログラムを展開していく予定なので、みなさんも体験してみてはいかがだろうか。
プロのアドバイスで走りが変わる!?
ロガーデータがPCM! の効果を実証
PCM! のレッスンクラスに参加された2名に協力をいただいて、車両にデータロガー「QSTARZ GT レーシングレコーダー」を装着し、スキルアップをサポートする取り組みを行った。データロガーとは、走行した距離や経路、スピードなどについてGPSを用いて記録できるアイテムで、スマホやパソコンから、周回ごとの自分の走行したライン取りやタイムを確認できる。データを参考にすることで、自身の走行テクニックの向上にも役立てられる。また、このデジタルデータをもとにしたプロドライバーからのアドバイスを組み合わせることで、PCM! のレッスンの効果はさらに高まったようだ。
QSTARZ GTレーシングレコーダー
「緊張から楽しいに気持ちが変化」
86でレッスンクラスに参加した鈴木世奈さんは、サーキット走行の経験は今回のPCM! で2回目。「ドライビング講習では苦手なブレーキングについて質問し、講師の方からアドバイスいただきましたが、ほかの参加者へのアドバイスも参考になりました。サーキット走行経験が少なく1本目は緊張したのですが、2本目は楽しんで走れました。機会があればまた参加したいです」とサーキット走行の楽しさに目覚めたようだ。
山田選手からは、ドライビング講習でメリハリをつけて走ることをアドバイスされた鈴木さん。「レッスン後はブレーキをしっかり踏むことを特に意識して走りました」と言い、講習後には走り方が変わったと実感したそう。楽しく走れたとの言葉通り、2本目の走行ではなんと4秒近くタイムアップした。
「交互に行う座学と走行が効果大」
マーチ12SRでレッスンクラスに参加した喜多村知輝さんは、PCM! 初体験。「先導走行や座学のレッスン、フリー走行と、学びと実践が交互にあるのが良かったですね」とコメント。また、同乗走行ではプロの操作のドライビングを横で見ることができ、学ぶことが多かったと言う。「こういったレッスンで走り方の基本を身につけ、タイムアップしていきたいです」とさらなるスキルアップへ意欲を見せてくれた。
座学ではライン取りなど全体的なアドバイスが行われたが、2本目の走行後に「講習でアドバイスしたことをやろうとしているのが見て取れた」と担当する西原選手がコメント。その言葉どおり、喜多村さんは西原選手からアドバイスを受けたブレーキングポイントやコーナーへの進入のしかたなどを試したそうで、なんと2秒以上タイムアップした。
POTENZA RE-71RSでPCM!、
楽しめましたか?
さまざまな走行シーンで最大限の接地面積を確保できるよう、構造やパタンを見直しパフォーマンスアップを実現した「POTENZA RE-71RS」。PCM! ではタイヤ講習が設けられており、タイヤの性能をより効果的に引き出す走り方についてもアドバイスが受けられる。ここでは、PCM! にPOTENZA RE-71RSを装着して参加しされたエントラントにインタビュー。PCM! やPOTENZA RE-71RSについて話を聞いた。
「RE-11、RE-71R、RE-71RSと使い続けています」
子育て時代はミニバンのステアリングを握っていたという沖倉勝志さん。息子さんが9年前に免許を取得した際に一緒に乗れるマニュアルシフトのセダンがほしくなり、直6の1G-FEユニットを搭載するアルテッツァAS200を購入した。大切に乗られていることが感じられる素晴らしいコンディションに保たれているが、小粋なカスタムも実に魅力的。現在は趣味車として楽しみ、クロスミッションや車高調、強化スタビライザー等で戦闘力をアップしサーキットを定期的に走行している。お気に入りのPOTENZA RE-71RSは、グリップ力の高さが印象的とのこと。「RE-11、RE-71R、そしてこのRE-71RSと使い続けていますが、タイムの壁を越えるにはやはりPOTENZAですね。このクルマのパワーだと、グリップを失うようなことはほとんどなく、さまざまな場面で自信を持って攻め込めます」と話してくれた。
「自信を持って挑むためにもRE-71RSを選んでいます」
トヨタ86 ZN6で臨んだ瀬沼輝雄さんは、前出の沖倉さんに参加をすすめられ、ご一緒に何度かエントリーしているというPCM!のリピーター組だ。「20代の頃にフレッシュマンレースを見てあこがれ、KP61/KP71スターレットやAE86を手に入れて走りを楽しんでいました。結婚してからは沖倉さんと同じように、クルマ趣味からずっと遠ざかっていましたが、数年前にRX-8を購入にてカムバック。その後、2年ほど前に86へ乗り換えました」とのこと。86は車高調の取り付けやマフラー交換を行い、タイヤはPOTENZA RE-71RSを装着している。「いろいろなハイグリップラジアルを履いてきましたが、RE-71RSのグリップ力は際立っていると感じます。それは加速時やコーナリングの速さ、制動力の高さなどで実感しますが、優れたグリップ力は走行中の自信にもつながるのではないかと思います」とRE-71RSの魅力を語ってくれた。
「愛する510ブルーバードの走りを存分に楽しめます」
走行会には数多く参加しているが、PCM!は初めてという中川賢一さん。プロドライバーにアドバイスをもらい、少しでもスキルアップしたいとエントリーしたという。愛車の510ブルーバードSSSはエンジンをL20Bに載せ替え改造申請を行い、ボディ、サスペンション、ブレーキシステムなども大幅に手が入れられている。そんなマシンだかからこそタイヤにもこだわりがあり、「'90年代の中頃だったと思いますが、RE71 G-tuneを愛車に装着してワインディングを楽しく走ることができて以来、POTENZAにはずっといいイメージがあります。この510にはRE-71Rを3セット使用し、RE-71RSに履き替え2セット目です。グリップにも満足していますが、コントロール性能が優れているのも大きな魅力。安心感を持って走ることができます」とのこと。学生時代にラリーに参戦していたそうで、510ブルーバードを愛機としているのは、往年のサファリラリーにおける活躍をリスペクトしているからとのこと。このサーキットVer.のほかにも、サファリ仕様に仕立てた510も所有しているという。ちなみに中川さんのお父様は、森川 修氏と組んで1979年にモンテカルロラリーに参戦し、グループ2クラスで優勝したドライバーの中川 一氏。モータースポーツをこよなく愛する血を、しっかりと受け継いでいらっしゃるようだ。
デモカー展示などPOTENZAのスピリットを体感できるチャンス!
POTENZAの魅力をより多くの方に感じていただけるよう、随時イベントを開催しております。
詳しくはWEBまたはお近くのブリヂストンのタイヤショップでご確認ください。