タイヤ側面のひび割れは交換すべき？放置する危険性や予防法を解説
タイヤの側面がひび割れしたとき、そのまま走行可能な場合とすぐに交換が必要な場合があります。この記事では、ひび割れしたタイヤを交換する判断基準や要因・予防法を紹介します。

タイヤの側面（サイドウォール）にひび割れがあると、すぐに交換が必要だと考える人もいるかもしれませんが、「タイヤのひび割れ＝即交換」とは限りません。

下記のようにひび割れがタイヤ内側のコード部分に達していなければ、そのまま使用することが可能です。

判断に迷う場合は、一般社団法人日本自動車タイヤ協会（JATMA）の安全基準を参考にしてみてください。

• タイヤ安全ニュースNo.72

ひび割れがコードまで達している状態で使用を続けると、走行中のタイヤがバースト（破裂）する可能性があります。

バーストが発生すると車はコントロールを失い、急ハンドルや急ブレーキといった危険な運転を招きます。特に高速道路での走行中にバーストが起きてしまうと、小さな操作ミスでも命に関わるような事故につながりかねません。

また、高速道路走行時は制動距離が長くなるため、バーストによって急減速した場合、後続車との追突事故を誘発する危険性も高くなります。

このように、コードまで達したひび割れを放置することは、当該車両の運転手や同乗者だけでなく、周囲の車を巻き込む事故にもつながります。

タイヤのバーストとは？原因や対処法を解説

バーストの原因と予防方法を紹介します。

タイヤにひび割れが起こる主な原因と具体的な予防法は、以下のとおりです。

ひび割れが起こる理由	予防法
空気圧不足・過負荷での使用	＜空気圧＞ カーメーカー指定の空気圧に調整・管理する ＜負荷＞ 所有する車のメーカー等で最大積載量を確認し、その基準を守る
過度な洗車・タイヤにとって有害なつや出し剤の使用	＜洗車について＞ 汚れはなるべく水洗いで落とす ＜つや出し剤や美化剤の使用について＞ 極力使用を控え、やむを得ず使用する場合は比較的劣化に影響の少ない水溶性を選ぶ
オゾンや紫外線の多い場所での使用・保管	＜使用について＞ カーポートなどで日差しや雨を遮る ＜保管について＞ 専用のタイヤカバーをかけ、涼しくて暗い場所で保管する
車の使用頻度が低い	定期的に車を使用する

タイヤのひび割れを防止する方法は、以下の記事でも詳しく紹介しています。

タイヤのひび割れを防止する方法は？要因についても解説

タイヤのひび割れが起こる主な要因と効果的な防止策を説明します。

タイヤはゴム製品であるため、使用方法や環境によって、ひび割れが発生することがあります。タイヤ内部のコードに達していない状態であれば、そのまま使用しても問題ありませんが、ひび割れが進展していく場合があるため、定期的にチェックしましょう。

ひび割れがコードに達しているか判断がつかないなら、タイヤ専門店などプロに確認してもらうと安心です。

ブリヂストンでは愛車の無料点検を行っています。タイヤのひび割れでお困りの方は、お近くの店舗へお気軽にお問い合わせください。タイヤ交換が必要な場合でも、店舗やオンラインで予約できます。