タイヤのトレッド部は、路面と直に接する部位です。タイヤの内部構造を保護し、走行性能を向上させる重要な役割を持ちます。
トレッド部には様々な形状(トレッドパタン)があり、車の使用目的や路面の状態に応じて設計されています。
本記事では、トレッド部の役割や、トレッドパタンの種類、タイヤ交換のタイミングなどについて解説します。
タイヤのトレッドとは
タイヤのトレッド部とは、路面と接する部位のことを指します。

ここでは、トレッド部の役割と、トレッドパタンの種類について解説します。
トレッド部の役割
トレッド部は、タイヤの内部構造への衝撃や外傷から守る重要な部位です。路面との接触によって生じる摩耗を防ぎ、タイヤの寿命を延ばす役割もあります。
また、トレッド部には「トレッドパタン」と呼ばれる溝や切り込みが入っており、見た目だけでなく、車の走行性能に大きな影響を与えています。
【トレッドパタンの役割】
- タイヤと路面の間の水を除去する
- タイヤの駆動力・制動力を確保する
- 操縦安定性・放熱性の向上
トレッド部は、路面との摩擦によって徐々に削られていきます。溝や切り込みが浅くなると駆動力や制動力が低下し、制動距離が長くなってしまうため、定期的な点検・交換が必要です。

このように、トレッド部は車の性能や安全性に欠かせない重要な役割を担っているのです。
トレッドパタンの種類
トレッドパタンには、以下のようにいくつかの種類があります。
リブ ![]() |
ラグ ![]() |
リブラグ ![]() |
ブロック ![]() |
それぞれが異なる性能を引き出す役割を持っており、特に乗用車用パタンは、これらの基本パタンを組み合わせた設計をされています。
トレッドパタンごとの特徴については、以下の記事をご参照ください。

タイヤのパタンと特徴
タイヤの基本となるトレッドパタンの役割と種類や特徴についてご紹介します。
タイヤのトレッド部の状態で見る交換のサイン
タイヤのトレッド部は、車の安全走行に欠かせない重要な部位です。そのため、定期的にトレッド部の状態をチェックし、交換が必要なサインを見逃さないようにしましょう。点検の際、とくに重点的にチェックしたい項目が以下の2点です。
摩耗
トレッド部の点検では、まず、スリップサインが出ていないかどうかを確認しましょう。
スリップサインはタイヤの法定使用限度を示すサインであり、トレッド部の溝が1.6mm以下になると現れます。スリップサインが現れたタイヤの装着・使用は整備不良として罰則の対象となるため、必ずタイヤを交換しなければなりません。
ただし、スリップサインは法律で定められた限度であり、実際には4mm以下を目安にすることをおすすめします。トレッド部の溝が4mm以下になると、制動距離が急激に増加するためです。
スタッドレスタイヤの場合は、雪道や凍った路面を走ることが多いため、氷雪路面でのグリップ性能の確保のためにより早めの交換が推奨されます。具体的には、新品時から50%の摩耗を知らせるプラットホームの露出が交換の目安となります。これはスリップサインよりも早い段階で現れるマークです。
さらに、偏摩耗の有無も重要なチェックポイントです。偏摩耗があるとタイヤが路面と接する面積が減るため、ブレーキ性能の低下などにつながります。

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タイヤの偏摩耗について
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ひび割れ
タイヤのトレッド部が摩耗していなくても、ひび割れがタイヤ内部のコード層にまで達している場合は、ただちに交換が必要です。そのまま走行するとタイヤが破裂する恐れがあり、事故の原因となります。
コード内に達していない段階では安全上の問題はありませんが、そのままにしておくとひび割れが進行する可能性があるので、定期的な点検を行うことが大切です。

タイヤのキズやヒビ割れについて
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まとめ
タイヤのトレッド部は、路面と直接接する部位のことを指します。タイヤの内部構造の保護や、車両の安全な走行を支える重要な構造の一つです。
安全なドライブのためには、トレッド部の状態を定期的に点検し、必要に応じてタイヤを交換することが大切です。交換の必要性に迷ったら、タイヤ専門店に見てもらうことをおすすめします。
ブリヂストンでは、店舗やオンラインでの相談に対応しています。無料点検も実施しているので、ご自身でタイヤの状態を判断することが難しい場合は、お気軽にご来店ください。