夏タイヤとは?ほかのタイヤとの違いや性能を解説
夏タイヤは夏だけでなく、通常の路面なら1年を通じて使用可能です。車の購入時に装着されていることからノーマルタイヤと呼ばれることもあります。今回は、夏タイヤの特徴やほかのタイヤとの違いを紹介します。

タイヤには「夏タイヤ」「サマータイヤ」「ノーマルタイヤ」「オールシーズンタイヤ」「スタッドレスタイヤ」など、さまざまな呼び方と種類があります。

しかし、それぞれの特徴を正しく理解している方は少ないかもしれません。タイヤごとの特徴が分かれば、自分の車や気候条件に適したタイヤ選びにも役立ちます。

今回は夏タイヤに焦点を当て、ほかのタイヤとの違いや特徴を交えながら解説します。

夏タイヤとは

夏タイヤは「サマータイヤ」とも呼ばれますが、夏のドライブに特化したタイヤというわけではありません。乾いた路面や濡れた路面での走行に適したタイヤで、一般的な路面状況であれば1年を通して使用できます。

ここでは、夏タイヤがどのようなタイヤなのかを順番に説明します。

  • 夏タイヤとノーマルタイヤは違うもの?
  • ブリヂストンの夏タイヤの種類とそれぞれの特徴
  • 夏タイヤとスタッドレスタイヤの違い
  • 夏タイヤとオールシーズンタイヤとの違い

夏タイヤとノーマルタイヤは違うもの?

夏タイヤとノーマルタイヤは、基本的にはどちらも同じタイヤです。新車時に標準装備されているタイヤは基本的には夏タイヤであり、購入時に最初から装着されていることから「ノーマルタイヤ」とも呼ばれています。

つまり、どちらも同じ種類のタイヤを表す言葉で、特性や性能に違いはありません。

ブリヂストンの夏タイヤの種類とそれぞれの特徴

ブリヂストンの夏タイヤは通常の路面状況に加え、特定の性能や路面状況、車種に対応できるよう設計されています。

主なラインナップと特徴は下記のとおりです。

ブリヂストンの夏タイヤのラインナップ 特徴

REGNO(レグノ)

コンフォートタイヤ
  • 静粛性や直進安定性など、乗り心地の快適さを重視したタイヤ
  • ハンドル操作に対して車体がリニアに反応する心地よいハンドリング

ALENZA(アレンザ)

オンロードタイヤ(SUV専用タイヤ)※1
  • 車体が重いSUVの特性を踏まえ、偏摩耗の発生を抑制し、耐久性を重視したタイヤ

POTENZA(ポテンザ)

スポーツタイヤ
  • グリップ性能や急発進・急加速などの運動性能を重視したタイヤ
  • スポーツカー以外にも幅広い車種に対応

ECOPIA(エコピア)

低燃費タイヤ
  • 低燃費性を重視したタイヤ
  • 走行中のノイズを抑制する新パタンを採用し、騒音エネルギーを13%低減※2

NEWNO(ニューノ)

低燃費ベーシックタイヤ
  • 雨の日の安全性能、高いライフ性能、豊富なサイズラインナップを備えたタイヤ

DUELER(デューラー)

オフロードタイヤ(SUV専用タイヤ)※1
  • 舗装されていない道や、山道、砂利道、泥道などの不整地を走行するためのタイヤ

※1「専用タイヤ」と記載のあるタイヤは、あくまでそのタイヤが主に使われる車種で区分しています。そのため、サイズが合えば特定の車種に限らずお使いいただけます。

※2 テスト条件

スクロール

夏タイヤとスタッドレスタイヤの違い

スタッドレスタイヤは「冬タイヤ」とも呼ばれ、雪道や凍った路面でも優れたグリップ力を発揮して、安全に走行できるように設計されています。夏タイヤと比べて柔らかいゴムを使用しており、溝が深くて細かな切り込み(サイプ)が多く入っているのが特徴です。この構造により、雪道での駆動力や凍結路面での密着力が向上します。

雪が積もっていない路面や凍結していない路面でも走行できますが、路面温度が高い夏場に使用するとブレーキの利きが悪くなり、停止するまでの距離が長くなってしまう可能性があります。冬の低温環境ではゴムの柔らかさが有効に働くものの、路面温度の高い夏場ではゴムがさらに柔らかくなり、摩擦力が低下するためです。

一方、夏タイヤは乾いた路面や濡れた路面での走行性能を重視して設計されており、ゴムが硬いのが特徴です。乾いた路面や濡れた路面では、専用に設計された夏タイヤの方が適しています。ただし雪道や凍った路面では滑りやすくなります。

このように、夏タイヤとスタッドレスタイヤはそれぞれ異なる特性を持つため、季節やお住まいの地域に応じて適切なタイヤを選ぶことが重要です。

夏タイヤとオールシーズンタイヤの違い

オールシーズンタイヤとは、夏タイヤの性能に加え、雪道での走行が可能になるよう設計されたタイヤです。つまり、夏タイヤとの大きな違いは、雪道での走行に対応している点にあります。

その名称から、降雪や路面が凍結する地域でも「1年を通して使える」と考える方もいるかもしれません。しかし、オールシーズンタイヤは主に突然の降雪に対応することを目的としており、凍った路面ではスタッドレスタイヤよりもブレーキ性能が劣ります。

タイヤ選びに迷ったら

夏タイヤには、性能や路面状況に応じたさまざまな種類があり、何を選べば良いか迷うこともあるでしょう。タイヤは車の「走る」「曲がる」「止まる」といった基本性能を支える重要な部品です。適切なタイヤを選ぶことで、安全性や走行性能が向上し、快適で安全なドライブが楽しめます。

タイヤ選びでお困りでしたら、ぜひブリヂストンへご相談ください。オンライン相談や店舗でのサポートを通じて、お客様の車に最適なタイヤをご提案いたします。

まとめ

夏タイヤは、乾いた路面や濡れた路面での走行に適したタイヤです。夏専用のタイヤではなく、一般的な路面状況であれば1年を通して使用可能です。また、低燃費性能を重視したものや特定の路面状況に対応した種類など、幅広い製品がラインナップされています。

一方、スタッドレスタイヤやオールシーズンタイヤとは最適な使用環境が異なるため、所有する車や使用環境に応じて適切なタイヤを選ぶことが大切です。

タイヤ選びでお悩みならブリヂストンへご相談ください。タイヤのプロがお客様の車に最適な一品をご提案いたします。希望するタイヤがすでに決まっている場合は、オンラインで簡単に取り付け予約も可能です。

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