乗車人数が多く、広々とした車内空間が魅力のミニバンは、ファミリー世帯やアウトドアを楽しむ方に人気の車種です。
一方、車体の重さや重心の高さに起因する、走行中のふらつきやノイズといったデメリットも存在します。こうしたデメリットを軽減し、安全かつ快適なドライブを実現するには、ミニバン専用設計タイヤを選ぶのがおすすめです。
この記事では、ミニバンにミニバン専用設計タイヤが適している理由や、ブリヂストンがおすすめするタイヤについて紹介します。ミニバンに合ったタイヤを探している方は、ぜひ参考にしてください。
ミニバンにはミニバン専用・推奨タイヤがおすすめ
ミニバンには、ミニバンの特徴に配慮した「ミニバン専用設計タイヤ」がおすすめです。
ミニバン専用設計タイヤは、ミニバンの構造上のデメリットをカバーする設計がされているため、より安全で快適なドライブを楽しめます。
ミニバンの構造上の特徴 | ミニバンの特徴を踏まえ重視されているタイヤの性能 (ミニバン専用設計タイヤ) |
---|---|
車が重い(特に乗車人数が多いとき)ため、タイヤへの負担が大きく、特にリアタイヤ(後輪のタイヤ)の上の座席はノイズが大きくなりやすい![]() |
静粛性 |
車が重い(特に乗車人数が多いとき)ため、タイヤへの負担が大きく早く減りやすい![]() |
耐摩耗性 |
重心が高いため、ふらつきやすい![]() |
乗り心地 |
コーナリング時やブレーキング時に部分的に強い力がかかるため、タイヤの偏摩耗が起こりやすい![]() |
耐偏摩耗性 |

【ブリヂストンのおすすめ】ミニバン専用設計の夏タイヤ
ブリヂストンでは、ミニバン専用設計の夏タイヤを2つラインアップしています。
以下にそれぞれの性能の違いや特徴をまとめました。参考にしながら、自身のニーズに合ったものを選定してください。
ラインアップ | 性能の違い | 特徴 |
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REGNO GR-XIII TYPE RV | ![]() |
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Playz PX-RV Ⅱ | ![]() |
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REGNO GR-XIII TYPE RV

「REGNO GR-XIII TYPE RV」は、ブリヂストンのプレミアムブランド「REGNO」から登場した、ミニバンとコンパクトSUVに最適なタイヤです。以下のような5つの特徴があります。
1. 静粛性
「GR-tech Silentゴム」を採用し、路面からの振動を吸収することで、粗い路面でのロードノイズは従来品REGNO GRVIIから6%低減。独自の「3Dノイズ抑制グルーブ」により、滑らかな路面で発生しやすいパタンノイズは従来品から8%低減し、人間が気になりにくい音質にチューニング。ミニバン乗車時に気になるノイズを軽減し、快適な車内空間を実現。
2. 乗り心地
段差のある場所を乗り越える際の上下の揺れが少なく、快適なドライブをサポート。
3. 走行性能
ミニバン特有のコーナリング時のふらつきを低減し、安定感のある走りを実現。
4. ウェット性能
「GR-tech Silentゴム」がウェット性能の大幅な向上を実現。コーナリング時のふくらみを抑え、安全なドライブをサポート。
5. ライフ性能
車体が重く、車高が高いため偏摩耗しやすいというミニバン特有の特性に対応し、耐偏摩耗を高める構造を採用。
Playz PX-RV Ⅱ

「Playz PX-RV Ⅱ」も、ミニバンとコンパクトSUVに最適なタイヤです。主な特徴は以下の3つです。
1. 疲れにくい
路面は一見平らに見えても実際には歪みや凹凸があり、ドライバーは無意識のうちに細かなハンドル操作を行っているため、それが疲れの原因になります。そこで「Playz PX-RV Ⅱ」は非対称形状のタイヤを採用し、路面との接地を安定させることで、ハンドルのふらつきを抑制。
2. ウェット性能
接地形状の適正化とウェット性能に優れたゴムの組み合わせにより、雨の日でもしっかり曲がり、しっかり止まるためより安心。また、タイヤは走行を重ねると摩耗するため排水性が弱まるが、「Playz PX-RV Ⅱ」は溝に頼らない設計なので、新品時から摩耗時まで高いウィット性能が長持ちする。
3. ライフ性能
ミニバン専用に採用した高剛性パタンと、耐摩耗性向上に寄与するゴムの組み合わせによりタイヤが長持ち。
ミニバンタイヤに関するよくある疑問
最後に、ミニバンタイヤを選ぶ際によくある2つの疑問を、回答と合わせて紹介していきます。
どの性能を重視する?
ミニバン専用設計タイヤは、各商品によって特徴が異なります。自身や家族が重視する性能を基準に選ぶと良いでしょう。
例えば、車内で音楽を楽しみたい方や、小さい子どもを乗せて走ることが多い方は静粛性に優れたミニバン専用設計タイヤがおすすめです。
どの性能を重視したら良いか迷われる場合は、ブリヂストンのオンライン・店舗での相談サービスをご活用ください。オンラインストアからも、車種などに適したタイヤを簡単にお選びいただけます。
ミニバンタイヤ専用設計の夏タイヤの交換時期はいつ?
ミニバンタイヤ専用設計の夏タイヤの交換時期は、一般的なサマータイヤ(夏タイヤ・ノーマルタイヤ)と同様です。
寿命を迎えているケース、交換をおすすめするケース、タイヤ専門店での点検が必要なケースを、以下にまとめました。
サイン | 対応 |
---|---|
法律で規定されている限度「スリップサイン(残り溝1.6mm以下を知らせるサイン)」が出ている | 交換 |
安全に使用できる寿命の限界「残り溝が4mm以下」になっている | 交換を推奨 |
使用から5年以上経過している | タイヤ専門店で点検 |
製造から10年経過している | 交換を推奨 |
コードに達するほどのひび割れや偏摩耗がある | 交換 |
タイヤの側面(サイドウォール)に膨らみがある | 交換 |

ご自身での判断が難しい場合は、ブリヂストンの点検をご利用ください

タイヤ寿命はどれぐらい?知っておきたい交換時期と見分け方
安全にクルマを運転するために、タイヤの交換時期と見分け方のポイントをご紹介します。
まとめ
ミニバン専用設計タイヤは、ミニバンの「車体が重い」「重心が高い」という構造上のデメリットをカバーする設計が施されたタイヤです。
しかし、ミニバン専用設計タイヤには多くの製品があり、それぞれ特性が異なります。どの性能を重視するかによって最適なタイヤは変わるため、自分のカーライフに合ったものを選ぶことが大切です。
タイヤ選びに迷った際は、ブリヂストンのオンライン・店舗相談サービスをご活用ください。タイヤのプロが、お客様の車種や使用状況に合わせて最適なタイヤをご提案します。
また、オンラインストアでも簡単に車種に適したタイヤを検索できるので、ぜひチェックしてみてください。
安全で快適なドライブライフを過ごせるよう、愛車にぴったりのミニバン専用タイヤを見つけてください。