POTENZA Event Report
POTENZA CIRCUIT MEETING!
@ 筑波サーキット コース1000 Rd.3 2024.7.20 SATURDAY
PCM!のモットー“楽しく学ぶ、楽しく走る”を支える
レーシングドライバーの“本気のレッスン”に密着!!
サーキットランにおいて、スキルアップしたい方だけではなく、コースデビューしたい方にもおすすめのイベント、「POTENZA CIRCUIT MEETING!(PCM!)」のラウンド3が、筑波サーキット コース1000で開催された。プロドライバーが講師を務め、座学や同乗走行などで“走って・学んで・見て” 楽しめるコンテンツを用意している。
今回、講師を務めたのは長年PCM!のレッスンを担当してきたレーシングドライバーばかりで、佐々木雅弘選手、井口卓人選手、蒲生尚弥選手、久保凜太郎選手の4名。レッスンの合間には講師陣によるデモカーでのタイムアタックのほか、FORMULA DRIFT JAPANで活躍する草場佑介選手による、ドリフトデモランも行われた。
さて、初めてサーキットを走行する方や、基礎を学びたい方向けの「ポテンザレッスンクラス」の講師は、井口選手と蒲生選手。今回は、このレッスンクラスについて掘り下げてみよう。
レッスンはサーキット走行のルールを学ぶ走行前講習と、CUSCOのデモカー、NDロードスターを用いたドライビングポジション講習からスタート。スピード域の高いサーキットでは視野を広くすることが重要で、そのための着座位置やステアリング位置を井口選手が解説する。それに合わせて、蒲生選手が車両に座りながら、動作や位置、調整の流れを実演する。
蒲生選手は、「例えばシートポジションを説明するときに、膝が伸び切らない位置と言っても実際にどれくらいなのか分かりにくいですよね。見て確かめることで理解できるように具体的に示しています」と、より分かりやすいようなアクションを心がけていた。
その後、プロドライバーが運転する先導車に続いてコースを走り、ライン取りを学べる慣熟走行を行った。さらにフリー走行では講師がひとりひとりの走りについて、チェックボードを手に確認。続くドライビング講評で、ブレーキングポイントや最終コーナーでの目線の置き方など、もう1歩のステップアップを目指して個人に合わせたアドバイスを行った。
これに加えて、参加車の愛車を講師自らが運転し、その助手席でサーキット走行を体験する同乗走行も実施した。レッスンクラスの人気コンテンツで、これを目当てに参加する方も少なくない。井口選手は、車両のカスタムの程度やチューニングの度合なども考慮し、さらに踏み込んだアドバイスを心がけているという。例えば、参加車の走行チェックの際に、コーナリングがスムーズでないように感じたのは、実はクルマの仕様だったということが、運転してみてわかったこともあるそうだ。
「そういった情報も加味して、より速く、うまく走るためになにを直せばいいのかを伝えるようにしています」と教えてくれた。
また、レーシングドライバーが運転しクルマの限界を引き出し、「もう少しアクセルを踏める、もっと力強いブレーキングができる」ことを体感し、上のステップを目指すきっかけにしてほしいと言う。
同乗走行後のフリー走行では、参加者の多くは見違えるように走り方が変化した。その走りの様子も講師がチェックし、その日の最後の講評を実施。1回目の走行と比較して良くなったポイントやさらに改善できるポイントをアドバイスした。講評後は講師の直筆サイン入りの受講証明書を手にしてレッスンが終了。その後も参加者たちが個人的に講師に質問をする光景が見られたが、時間の許す限り受け答えをする講師の様子が印象に残った。
ポルシェ 981ボクスターでレッスンクラスへ参加したAMさんは、「同乗走行で周回し、自分のクルマでもっと速く走れるということを体感したことで、2回目のフリー走行ではよりアグレッシブに攻めることができました」と笑顔。PCM! は初めての参加だったが、充実したコンテンツとアドバイスがとても身になったとコメントしてくれた。
参加者の上達幅が大きいので、講師をしていて楽しいですね。
井口卓人(いぐち たくと)選手
PCM! は、クルマの限界を体感したり、プロドライバーの凄さを実感できたりと、楽しいコンテンツがたくさん用意されたイベントです。レッスンクラスでは、私たちがひとりひとりの走りをチェックして、個々にアドバイスを届けることができます。また、プロドライバーによる同乗走行はPCM! ならではですよね。限界を垣間見てもらうことは、自分のクルマってこんなにすごいんだと、より愛着を感じることにもつながりますよ。サーキット走行にあまり慣れてない方なら数秒もタイムアップすることがあります。
今回筑波ラウンドはとくにそういった方が多かったので、アドバイスしていてやりがいがありましたし、レッスンする側も楽しかったです。レッスンクラスは初心者向けというイメージですが、プロが走りを見たりオーナーの車両に乗ったりと、たくさんのフォローができるので参加者の上達幅が大きい。運転に自信がある方でもきっと走りが変わります。ぜひ挑戦してもらいたいですね。
サーキットデビューには打ってつけ。幅広いクルマ好きをサポートします。
蒲生尚弥(がもう なおや)選手
PCM! のレッスンクラスは、初めてサーキットを走るという参加者が半分以上という場合もあります。サーキットデビューしてみたいけれど、その方法がわからないという方にも、より安心して臨めると思います。
講師陣がアドバイスをする際には、慣れていない方にも分かりやすいようにと心がけていて、まずはライン取りやコーナリングでの目線など基本的な部分についてしっかりとアドバイスするようにしています。開催サーキットに合わせて、目印になる看板や通るラインを座学や同乗走行で丁寧に伝えます。
1本目の走行後の講評で伝えた修正点などを、2本目の走行で克服しようとトライしてくれているのを見ると嬉しいですね。タイムも記録しているので、2本目にタイムがあがった方が多いとやりがいを感じます。PCM! には、初めてサーキットを走る方から、一発のタイムを狙う方まで、走りを楽しもうという気持ちを抱かれた幅広い方に参加していただきたいですね。
PHOTO GALLARY
デモカー展示などPOTENZAのスピリットを体感できるチャンス!
POTENZAの魅力をより多くの方に感じていただけるよう、随時イベントを開催しております。
詳しくはWEBまたはお近くのブリヂストンのタイヤショップでご確認ください。