ブランドコンセプト

静かなる、走りの正統。REGNO REGNOの開発には、一貫した哲学がある。哲学とは、考え抜くこと。信じた道を邁進すること。その基準こそが、己を保つアイデンティティである。初代REGNOのキャッチフレーズ、「行動の美学」。以来、REGNOにはこうあるべき、という明確な基準がある。グレートバランスを磨き上げ、お客様にブリヂストンの「最高級」をお届けすること。我々は、それを哲学と呼んでいいものだと思っている。 静かなる、走りの正統。REGNO REGNOの開発には、一貫した哲学がある。哲学とは、考え抜くこと。信じた道を邁進すること。その基準こそが、己を保つアイデンティティである。初代REGNOのキャッチフレーズ、「行動の美学」。以来、REGNOにはこうあるべき、という明確な基準がある。グレートバランスを磨き上げ、お客様にブリヂストンの「最高級」をお届けすること。我々は、それを哲学と呼んでいいものだと思っている。

ブリヂストンの最高級をこの手で、- 初代REGNO 誕生。REGNOの先に道は生まれる。

「初」を追求する。それがREGNO

タイヤ断面図
  1. ※1ワイヤーインサート:ビード部にワイヤーを入れることで変形量を抑制し、高い居住性と運動性能を確保している。
  2. ※2アラミドホールドベルト:スチールの5分の1の重さでスチールと同等の強度を持ったアラミド繊維を採用したベルト。
  3. ※3Sタイヤ:公道を合法的に走行することが可能であるレース用タイヤ。

 初代REGNOには、乗り心地、快適な居住性を確保するために、アラミドという素材が、業界で初めて採用された。衝撃の吸収に優れ、しかも柔軟性に富んだこの素材は、防弾チョッキなどに使われている。当時はタイヤではまだ使われたことのない新素材で、相当高価でもあった。ブリヂストンは、数年前からこの素材に注目して研究を続けていたが、その時点では、タイヤに採用するには時期尚早、もしかしたらモノにはならないかもしれない、と思われていた。

 採用実績のない素材を量産ラインで流すデメリットは?何より、安全性を確保するための耐久性はどうなのか?それらをクリアしない限り市販タイヤとして使えない。しかし、運動性能と居住性を高い次元でバランスするREGNOならではの「グレートバランス」の実現には、この素材の衝撃吸収性が必要不可欠であった。さまざまな試行錯誤の末、実用化の目処が立った後も、より効率のよい活用を目指して苦難の日々があった。もうひとつは、劇的に向上する快適性とトレードオフの形で、運動性能が落ちる方向へ行ってしまうのを避けることであった。この問題を解決するため、ビード部に「ワイヤーインサート」※1という技術を導入した。これでタイヤの変形量を抑制することにより、高い運動性能を確保することができた。

 「アラミドホールドベルト」※2とともに、ワイヤーインサートを採用することでREGNOは性能の「グレートバランス」を確立した。この構造は、モータースポーツのSタイヤ※3では試験的に使われていたが、同じスポーツタイヤでも、一般のPOTENZAにはまだ採用されていなかった。市販タイヤでは、REGNOが初めて採用した技術であった。

 「初」というのは、それまで誰もやったことがない、ということ。このアラミドとワイヤーインサートを同時に採用したのはブリヂストンが最初であり、アラミドホールドベルトに関しては特許を取っている。

性能面での基本的なコンセプトは「グレートバランス」

 業界でも市場でも「インパクト」をもって受け入れられるとはどのようなことか。ブリヂストンには当時、看板商品としてPOTENZAがあり、SFシリーズがあった。さらに、お客様の新たなニーズを掘り起こすために、お客様のプロフィールをセグメントし、何が求められているのか、どういう部分が足りないのかを探っていく作業に相当な時間をかけた。当時のトップブランドPOTENZAは、スピード志向・自己主張マニア層に訴える商品作りを行なっていた。しかし商品の対比で考えたとき、REGNOが担うべきは余裕派・個性派志向のカーマニア層。すなわちクルマに関心が高く、ワンランク上の商品を使っているお客様であると位置づけられた。実際、当時の開発コンセプトとして「オーデコロンを抵抗なくつけられる人向けの高級タイヤを作ってくれ」、という指示があったという逸話がある。

 性能的に言えば、やはり運動性能だけでも、また安全性だけでも物足りない。そこに何を加えるのか。それが、「居住性」と「格調」である。
ブリヂストンとして定評のある運動性能と安全性。そこに、静粛性や乗り心地といった居住性。さらに、外見的にも人目を引き、上品で格調の高い情緒性までも加えた、多岐にわたる項目を高次元でバランスさせる、という「グレートバランス」が、今から30年も前に、基本コンセプトとして設定されたのである。居住性のSFシリーズと、スポーティな走りを追求したPOTENZA。それら両方の価値を兼ね備え、さらに格調にも訴えるワンランク上のブランドの誕生、それこそがREGNOであった。

新たな時代の幕を開いた
5ピッチランダムバリエーション・ブロック配列※4

GR-01 パタン図
  1. ※45ピッチランダムバリエーション・ブロック配列。

各ブロックの5種類のピッチ(周方向長さ)をランダムに配列し、運動性能を犠牲にすることなく、パタンノイズを大幅に低減する技術。

 ピッチというのは、パタンのひとつのブロックの回転方向の長さのこと。通常は、異なる長さの3つのピッチを使う。REGNOにはさらに進化させた「5ピッチ」が採用された。

 これらは、走行時に発生するタイヤのピッチノイズを、長さの異なるブロックを複数種用いることで低減する技術。同じ長さのブロックを使うとノイズが大きくなってしまうため、違う長さのピッチを組み合わせてピッチノイズを分散させるというもの。

 当時、ほとんどのタイヤは、POTENZAも含め、すべて3ピッチであった。誕生とともに最新鋭にして最高級であることを宿命づけられたタイヤREGNOは、3ピッチで解決できなかったピッチノイズを、新たにふたつのピッチを組み合わせた5ピッチとすることで、さらなる静粛性を追求したのである。初代REGNOがこの技術を採用して以降、日本の多くのタイヤにこの5ピッチパタンが採用されることになる。だが、それを実現するためには新たな問題が立ちはだかった。「見た目の美しさ」の問題である。差の小さい3つの部品でできるところを差の大きい5つにする。この技術は、静粛性を劇的に高めることに寄与するが、逆にそれを美しく仕上げることは非常に難しい。ひとつ間違えればパタンが無秩序に見えてしまう。REGNO開発技術者たちが常に気にかけていたのは、「タイヤとして、それが美しいものに仕上がるかどうか」であり、苦心の末、ピッチの並び、ノイズの分散を最適化したピッチ配列を実現した。性能として優れているだけではない。新しいものにチャレンジするだけでもない。REGNO開発者たちは「美しさ」や「格調の高さ」の具現化にまでこだわっているのである。

答えのない課題。
「静粛性」への挑戦

 多くの人は、初めてREGNOに乗ったとき、その静かさに感動さえおぼえる、と言われている。格調を感じられる走り。それはREGNOの静粛性に負うところが大きい。

 その静かさに定評のあるREGNOだが、意外にも、「ノイズ」の問題には決定的な解答は出ていない。特に、初代REGNO開発当初は、部門を超えて多くの技術者たちが日夜、試行錯誤を繰り返さなければならなかった。その証拠に、開発当時、提出された論文には当初考えられていたパタンからさまざまな改良が加えられ、実験を重ねながら、徐々に騒音が低減されていった過程が記されている。

 オリジナルのパタンをベースに、音をよくするためにさまざまなパタンを描いて実験した結果、騒音を2dBほど下げることができた。それをさらに下げるために、しかし運動性能を下げないようにしながら、溝を減らしていく地道な作業を繰り返した。パタンをいろいろ変えるたび、その都度グルービング※5を行なう必要があり、試作担当者は毎日夜中まで手作業で溝を彫っていた。当時は、小平技術センター内の無響音室のドラム試験機を使用して測定を行なっており、夜中に何種類かの試作パタンを手彫りしては朝一番で試験という日々が続いた。試作担当者のグルービングの驚異的なスピードこそが、REGNOの開発を支えていたのである。

 現在は、コンピュータによるシミュレーションが可能となっており、図面の段階でどの程度のノイズが発生するか把握することが可能だが、当時は、シミュレーションどころか、パタンのデザイン作業は手描き・手彫り。デザインの際に今や常識となっているタイヤ開発専用のCAD※6自体を開発することになったのも、REGNOがきっかけだった。

 デザイン性に優れたオリジナルのパタンをできるだけ崩さずに、ノイズを下げるためにピッチのバリエーションを変えて試験を重ねていく。その試験も、現在のような解析技術がなかったため、とにかく彫って走らせてみるしかなかった。そのためには、試験タイヤの溝を彫るグルービングという作業が欠かせなかったわけである。ブリヂストンの長い歴史の中でも、一番グルービングの本数が多かったのは初代REGNOだと言われており、その数はおよそ100本に達した。彫刻刀で一本一本、彫り続けた力。REGNOの格調ある静かさは、まさに人間の力によって生み出されていったのである。

  1. ※5グルービング:試作の段階で溝のないタイヤに手作業で溝を彫る作業のこと。当時は専門の職人が1本1本手彫りしていた。
  2. ※6CAD:コンピュータを用いて設計をすること。

静粛性と安全性のせめぎあい

 何かひとつ、ではなく、すべてに突出していること。聞こえはいいが、果たしてそんなことが可能なのだろうか。何かの性能を上げるために何かを妥協せざるを得ない、そんなことが起こりうるのではないか。そんなトレードオフの問題が、「音」と「WET」の間で起こった。溝を作らないと排水性は上がっていかないが、静粛性を上げるという命題では、音の発生源のひとつである溝を細くする方向が不可欠だからである。したがって、音の静かさを追求していくと、WET=排水性に影響が出る。100km/hを超えて走ると急速に排水性が落ち、ハイドロプレーニング現象※7が起こることがわかったのである。「快適性」はアラミドを採用することで、ショックをやわらげる効果があることがわかっている。「運動性能」もワイヤーインサートで解決できる。しかし、このトレードオフは、タイヤの根幹である「安全性」を揺るがす大問題であった。

 安全性に妥協は許されない。WETの問題に細心の注意を払いつつ、音の問題を解消していく。そのために、再び試作しては検証するという作業が際限なく繰り返された。作ってはダメ、作ってはダメの繰り返しの毎日。何のヒントもない。今では研究や技術が発達し、消音のためにトンネルやクルマの構造にも使われている消音器の考えをタイヤにも応用しているが、音響工学の知見も、接地面の写真を撮る設備もない当時は、トライ&エラーという、最も地道な方法で問題を解消したのだ。

  1. ※7ハイドロプレーニング現象:雨天時の高速走行で、タイヤと路面の間にできる水膜により、ブレーキもハンドル操作も効かなくなる現象。

最新技術とこだわりの
結晶した瞬間

 モノづくりにこだわり、決して妥協しないブリヂストンの挑戦は、見事、初代REGNOという形で結実することになった。その完成試乗会が富士スピードウェイで行なわれ、開発に携わったメンバーやスタッフが試乗した。そこに広がった感嘆の声。タイヤに関してはプロのスタッフが、「グレートバランス」を体感した感動に声を震わせる。直線、コーナーとサーキットを軽快に駆け抜けるREGNOに寄せられた言葉は「すごいよ」。これこそが「グレートバランス」を表現する最初の言葉だったのである。

 こうして1981年に発売されたREGNO GR-01は、好調なスタートを切った。多くのお客様に「グレートバランス」を体感していただき、今までにないプレミアムタイヤとしての評価をいただいた。時あたかも高級サルーンが好調に販売を伸ばし、居住性や快適性がキーワードとなった時代、REGNOはお客様の新たなニーズに合致した価値を提供するシンボリックなタイヤとなった。

 初代REGNOの成功は、ブリヂストンが文字通り全社を挙げて、すべての社員が同じ方向を向いて、気持ちをひとつにして取り組んだ結果である。しかし、それは情熱やスキルだけで実現できたわけではない。ブリヂストンに脈々と受け継がれるモノづくりへのこだわりと、それを形にする体制づくりがあったからこそなのである。つまり、社員同士の間でも「グレートバランス」を実現したからこそできた、というわけなのだ。

すべてのタイヤに
新たな時代を拓いたREGNO

 ここまで紹介したさまざまな技術。それは、REGNOという、最新にして最高のタイヤを作るため、細部に至るまで、それまでになかった「初」への挑戦の物語である。アラミドホールドベルト、ワイヤーインサート、そして5ピッチランダムバリエーション・ブロック配列も、すべてREGNOが挑戦して生み出した「初」の技術。それらは他のタイヤにも採用され、発展し続けている。REGNOという単体の商品であるだけではなく、次の時代を考えて、次の時代を担う数多くの技術のベースを築いたタイヤでもあるのだ。「REGNO」とは次の世代へと繋いでいく、そういう「挑戦」を続けるブランドなのである。

 REGNO。その開発への想いは今日に至るまで、アイデンティティとしての「グレートバランス」を進化させながら、30年の月日を重ねてきた。誰も超えることができない「孤高」であり続けることの宿命を背負ったブランドとして、これからも。

ヒストリー 35年を超えるREGNOの歴史

70年代後半から80年代初頭は、上質な走りに拘った高級車が次々と発表され、その卓越した居住性から、タイヤにおいても同様の性能が求められました。
そこで、従来の運動性能や安全性を犠牲にせず、新しい価値を付加したタイヤを創るという、ブリヂストンの挑戦が始まったのです。

REGNO。ラテン語で、「王者」を意味するものとして。

タイヤに求められる全ての要件を満たし、完全であり続けることこそが、REGNOの目指すプレミアムです。
これからも時代の最先端を走り続け、王者の名のもとに進化し続けていきます。

  • 1981~
    REGNO

    • 1981- GR-01
    • 1985- GR-04

    グレートバランスという普遍の設計思想が誕生。ロゴのマークは、鳥の中の王者「ワシ」をシンボライズしたもの。

  • 1986~
    REGNO

    • 1986- GR-11
    • 1988- VS51

    「RCOT」を採用した第2世代REGNO。REGNO初の輸入車向けシリーズ誕生。

  • 1996~
    REGNO

    • 1996- GR-5000
    • 2000- GR-7000

    さらなる進化へ、「ドーナツ」技術との出会い。REGNO静音技術の代名詞である「ノイズ吸収シート」を採用。

  • 2006~
    REGNO

    • 2006- GRV ミニバン専用
    • 2007- GR-9000
    • 2011- GR-XT

    タイヤに求められる6つの性能を高め、ただ1つのバランスを追求。変化した市場環境においてもREGNOとしての価値を伝えていくためロゴを刷新。

  • 2015~
    REGNO

    • 2015- GR-XI
    • 2015- GRVII
    • 2016- GR-Leggera 軽自動車専用

    あなたの知らない本当の走りに出会う。軽自動車専用REGNO誕生。

製品ラインアップ

  • REGNO GR-Leggera REGNO
    GR-Leggera
     

    "REGNO"の名を持つに相応しい性能を持つ軽自動車専用GR-Leggera。ワンランク上の静粛性、乗心地であなたの車はタイヤで変わる。

  • REGNO GR-XI REGNO GR-XI  

    上質な静粛性能、優雅な乗り心地、冴えわたる運動性能。洗練されたグレートバランスが、最高の走りを追求。

  • REGNO GRVII REGNO GRVII  

    音楽や会話が穏やかに満ちてくる、静かで快適な乗り心地。ミニバンは心やすまるリビング空間に近づいてくる。

  • REGNO GRV REGNO GRV  

    サードシートまでも含めた静粛性と乗り心地。車内を快適なエンターテインメント空間へ。ミニバン特有のふらつき・偏摩耗も抑制。

タイヤの選び方

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